「今の代表には活気がない…」韓国に敗戦のウルグアイを母国メディアは酷評。71歳の老将の見解は?

2018年10月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

タバレスは厳しい指摘も意に介さず?

先制点に繋がるPKを献上してしまったコアテス(右)をはじめとする守備陣に不安を残したウルグアイ。 (C) Getty Images

 10月16日に埼玉スタジアムで日本が迎え撃つウルグアイは、12日の韓国戦(親善試合)で1-2と思わぬ敗戦を喫した。

 長旅の影響か前半から低調だったこの日のウルグアイは、66分にファン・ウィジョのゴールで先制点を献上。72分にマティアス・ベシーノのゴールで追いつきはしたものの、その7分後にチョン・ウヨンの決勝点を許してしまった。

 その後の追い上げも虚しく、"アジアの虎"に足下をすくわれたウルグアイは、今年9月に2022年までの契約延長を交わし、通算5度目のワールドカップ出場を目指しているオスカル・タバレス体制下で初黒星を喫したのだ。

 エディンソン・カバーニやディエゴ・ゴディン、フェルナンド・ムスレラと、攻守に主力組を揃えながらも競り負けるという結果に国内メディアも辛辣な批判を展開している。ウルグアイの衛星放送『Tenfield』は、「"5回目"のタバレス体制のスタートは不吉なものに……」と銘打ったレポートで自軍のパフォーマンスを酷評した。

「ウルグアイはアイデアが欠けていた。我々の代表は敗者にふさわしい。韓国が勝者だ。完全なるゼロ……。フットボールにおける作り込みと生成が欠けていることによって、前半の攻撃にはなにもなかった。

 とくに最初の20分は韓国のインテンシティとハイプレスに驚かされてボールを支配され、後半も活気のないチームに変わりはなく、そこにフットボールが存在しなかった。守備は弱く、攻撃も軽かった。

 ベシーノの同点ゴールも韓国の大きな守備的ミスによるものだし、守備ではミスが絶え間なかった。セバスティアン・コアテスの幼稚なPKやセットプレーでの全体的ミスが2失点目につながった。とにかくソウルでのウルグアイは完全に活気がなかった」

 まさかの敗戦にも、71歳の老将タバレスは冷静だ。試合後の会見では、「相手を祝福しなければならない。韓国は正当に勝利した。アジアでは最強のチームではないだろうか」と相手を称えつつ、日本戦へ早くも照準を合わせている。

「今の我々はリニューアルの段階にいる。だから若手たちには自分たちをあアピールする機会を与えている。今のウルグアイを良い時期と比較するのは正常ではないと思う。

 我々は新たなサイクルの始まりにいる。その目標はカタール・ワールドカップだ。常に結果を出そうとはしているが、そうできなかった時には受け入れなければならない。こういうことは今後も続くし、今は来週の火曜日にある日本戦に向けて準備をしなくてはいけない」

 気丈に振る舞ったタバレスだが、アジア勢2連敗は避けたいはず。それだけに16日の試合へのウルグアイのモチベーションは高そうだ。いずれにしろ手練れ揃いの彼らとの交戦は、来年1月のアジアカップに向けて調整を続ける森保ジャパンにとって、絶好のテスト機会となりそうだ。

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