【日本代表】まさに”第2の岡崎慎司”!北川航也は偉大なる先輩と同じ道を歩む?

2018年10月13日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

奇しくも岡崎とまったく同じ代表デビューのシナリオ

「ここで過ごしている時間は、僕にとってものすごい大きいことだし、得るものしかない」。北川にとって代表活動は大きな刺激になっている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2018]日本 3-0 パナマ/10月12日/デンカビッグスワンスタジアム
 
 チャンスは突如として巡ってきた。左足首外側じん帯損傷で代表招集を辞退した小林悠(川崎フロンターレ)に代わって、10月シリーズに急遽、追加招集を受けたのが、清水エスパルスの北川航也だった。
 
 もっとも、直近のリーグ戦、磐田との静岡ダービーでは2得点するなど、今季は29試合終了時点で11ゴール。ひと皮剥けた22歳のストライカーに、森保一監督から声がかかったのは不思議ではないだろう。
 
 清水のFWでは、2008年から10年まで所属していた岡崎慎司以来(岡崎はその後ドイツのシュツットガルトに移籍)、実に約8年ぶりの招集だ。
 
 岡崎がA代表デビューを飾った08年10月からちょうど10年が経った今年のパナマ戦で、北川はA代表初出場。66分からピッチに立つと、2トップの一角で精力的にパスを引き出し、攻撃を活性化させようと奮闘した。
 
「試合に入るまでは緊張したんですけど、ピッチに立ってからは、そこまで緊張することもなく、自分のプレーがすんなりとできました。やるべきことはしっかりできたかなと思います」
 
 試合後、自身のパフォーマンスをそう振り返った北川にとって、特別な経験になったに違いない。責任感、感謝、向上心と、様々な想いがこみ上げているようだ。
 
「大きいものを背負っている感じはしますね。エスパルスへの感謝の気持ちもそうだし、サポーターやこれまで支えてくれた方々に対しても常に感謝の気持ちを持たないといけない。だからこそ、ここに選ばれ続けること。結果を残し続けることに対して、強い気持ちを持たなければいけないなと感じるし、さらに欲は増してきています」
 
 プロ4年目に新潟のビッグスワンスタジアムでA代表デビューというシナリオは、奇しくも岡崎とまったく同じである。岡崎は、その翌年の国際Aマッチで16試合・15得点をマークし、その後2018年6月までに計50得点という驚異的な記録を残している。偉大なる先輩のように、ここから代表に定着するためにも、目に見える結果が欲しい。当然ウルグアイ戦への意気込みも相当だ。
 
「次の試合で結果を残したい。ピッチの上で自分のプレーが出せるように、チームとしてまた勝利できるように、そこに向けて準備するだけかなと思います」
 
 このA代表デビューをきっかけに、北川が大変貌を遂げる可能性もある。第2の岡崎になれるか。新鋭ストライカーに注目したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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