「こういう日もあるかな」。室屋成がパナマ戦で悔やんだ2つの場面

2018年10月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「来た‼」という感触がありながらも

右サイドから何度かチャンスに絡んだ室屋。コスタリカ戦以上に安定していた印象もゴールは奪えなかった。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 パナマを3-0で下した試合、室屋成は攻撃の局面でだいぶサイドに張っていた。より具体的に言うなら、守備時は4バックのサイドバック、オフェンス時はウイングバックとして振る舞っていたのだ。
 
 パナマのミスが目立ったこともあり、室屋がボールを持って攻め込むシーンは何度もあった。なかでも、青山敏弘のパスから右サイドをえぐった23分、74分に伊東純也のヒールパスをドリブルで持ち込んだ74分のチャンスが印象的だった。
 
 どちらもゴールにならなかったが、室屋がより悔やんだのは23分の場面だった。
 
 シュートに持ち込めそうなそのシチュエーションで彼が選択したのはクロスだった。「だいぶ余裕があって、(南野)拓実もサコくん(大迫勇也)も走り込んできたのが見えたので、(クロスを)グラウンダーにするかチップにするか迷った。結果的にチップにしたんですけど、あそこはグラウンダーのほうが良かったですね」とコメントしつつ、自らシュートに行ってもよかったという感覚もあった。
 
 だから、74分にエリア内に切り込んだ時は迷わずシュートを選択した。しかし、「来た‼」という感触がありながらも、DFに引っかかった。「こういう日もあるかな」と少し運にも見放された感もあった室屋だが、とはいえ試合を通してのパフォーマンスは決して悪くなかった。局面に応じて右サイドバックにも右ウイングバックにもなった彼は、森保一監督が重視する「臨機応変さ」を体現したと言える。
 
 相当な運動量で右サイドの広範囲をカバー。「疲れました」というひと言がある意味、この日の充実感を表わしていた。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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