【日本代表】謎の“センターサークル談義”。槙野はそこで佐々木、三竿らに何を要求したのか

2018年10月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

ベテランらしい引っ張り方で

コスタリカ戦に続き、パナマ戦でも最終ラインの一角を担った槙野。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 9月に戦ったコスタリカ以上に「パナマの選手個々の能力が高かった」という槙野智章は、そのパナマ戦を振り返って「最後のところで我慢強く守ることと、マイボールをいかに大事にするかというところをテーマとしてやっていた」とコメントした。
 
 チームが間延びして攻め込まれる時間帯もあったが、結果はコスタリカ戦と同じく3-0の勝利。「しっかりとゼロに抑える、ゴールを奪って自分たちのペースに持ち込むということはコスタリカ戦と同様できた」という手応えを槙野は掴んでいた。
 
 ただ、日本が完璧なパフォーマンスだったかと言えばそうではない。むしろ攻守ともにどこかチグハグしており、おそらくそれを肌で感じていた槙野は68分に佐々木翔ら選手数人とセンターサークル付近に集まって話していた。一体どのような話し合いが行なわれていたのか。槙野は言う。
 
「相手のミスも重なって相手のミスが多くなった時に後ろ(自陣の深い位置)で(相手選手と)同数で守ることが多かったので、守れていたんですけど、ひとつのミス、ひとつのシュートチャンスでそこのケアの部分を佐々木選手や三竿選手を呼んで修正しようと言いました」
 
 コスタリカ戦では「前の選手が攻撃に専念できるよう」あえて守備の負担を引き受けた槙野。今回のパナマ戦でも"センターサークル談義"を通してディフェンスの修正を図るなど、ベテランらしい引っ張り方で存在感を示していた。必死にアピールを試みる若手選手の影でチームを支える槙野の貢献を忘れるべきではない。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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