神戸の高橋峻希が1か月の謹慎処分。イニエスタ欠場の情報漏洩問題で

2018年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

情報漏洩による利益享受や不正な意図は認められず

高橋は知人からLINEで出場の有無を問われたという。写真:徳原隆元

 J1のヴィッセル神戸は12日、出場メンバーの情報漏洩に関する調査を終了し、高橋峻希に謹慎1か月の処分を下したと発表した。
 
 情報漏洩が起きたのは、9月23日に埼玉スタジアム2002で行なわれたJ1リーグ27節の神戸対浦和レッズ戦。メンバー発表前に、高橋の知人が自身のTwitterアカウントで神戸のアンドレス・イニエスタが出場しないことを高橋から聞いた旨の情報を公開した。
 
 これを受け、神戸が高橋本人への聞き取り調査や外部弁護士による調査を実施したところ、知人にイニエスタ出場の有無を問われた高橋が、14時16分頃にLINEを経由して「出ないよ!」と返信した事実が確認された。ただし、高橋が当該情報を漏洩することにより何らかの利益を享受する、または対戦相手を利する等の不正な意図があったものとは認められなかったという。
 
 神戸は今回の問題を重く受け止め、日本サッカー協会選手契約書第3条〔禁止事項〕の、(1)「クラブ、協会およびリーグ等の内部事情の部外者への開示」、(2)「試合、トレーニングに関する事項(試合の戦略・戦術・選手の起用・トレーニングの内容等)の部外者への開示」、(7)「試合の結果に影響を与える不正行為への関与」、および(8)「その他クラブにとって不利益となる行為」、に抵触する違反行為に該当すると判断し、高橋を1か月間(9月24日から10月23日まで)の謹慎処分とする決定に至った。
 
 また、神戸は「この度はサポーターの皆様、関係者の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪するとともに、再発防止に向けて「情報管理体制を一層強化して、再発防止の徹底に努めてまいります。再発防止策として、クラブハウスにおける情報管理ルールの掲示、強化部から所属選手に対するチーム情報の取り扱い及びSNSの利用に関する指導、外部講師を招いてのSNS運用に関する勉強会の実施を行ってまいります」としている。
 
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