スペイン、好調パコ・アルカセルの2発などでウェールズを撃破! 新体制発足から3戦全勝で計12得点!!

2018年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

スソは右サイドで躍動し3ゴールに絡む

クラブでの好調ぶりを維持して2ゴールのパコ・アルカセル(9番)。モラタ(7)もゴールを狙ったが、こちらはチャンスを活かせず。 (C) Getty Images

 10月11日(現地時間)、国際親善試合でスペインは4-1でウェールズを下した。
 
 先月のネーションズ・リーグではイングランドに2-1、そしてクロアチアには6-0の大差で勝利するなど、ルイス・エンリケ監督の下で好発進した新生スペインが敵地に乗り込んだ一戦、虫垂炎の手術を行なったイスコ他、D・コスタらこれまでの主力のうちの幾人かはメンバーから外れた。
 
 一方、ライアン・ギグス監督率いるウェールズも、エースのベイルが怪我の影響で欠場し、スタンドから仲間の戦いを見守った。
 
 試合は立ち上がりから、スペインがボールを保持。ただ、無理に仕掛けることはなく、ボールを回しながらチャンスを窺い続けることで、静かな展開で時間が進んでいく。
 
 しかし、ゴールは8分にあっさりと生まれる。スペインは左サイドのスソがクロスを入れると、GKヘネシーにパンチングでクリアされるも、さらにこれを拾って多重攻撃を仕掛け、最後はパコ・アルカセルが素早くゴール左隅に叩き込んだ。
 
 19分には、モラタが倒されて得たFKで、スソがゴール前に入れると、キャプテンのS・ラモスが完全フリーの状態でヘディングシュートを決めて、アウェーチームがリードを広げる。
 
 さらに29分、またもやスソが起点となり、相手をかわして入れたクロスがDFにクリアされるも、スペインはすぐに詰め、浮き球のルーズボールをパコ・アルカセルが逃さずにダイレクトボレーで流し込んだ。
 
 ドルトムントで絶好調なストライカーらの活躍で早々に3点のリードを奪ったスペイン。相変わらず無理はしないものの、相手の隙を見逃さずに、チャンスを活かしてゴールに結びつけ、守備では激しい当たりは少ないが、うまくパスコースを塞ぐなど要所を締めて、相手に攻撃のかたちを作らせない。
 
 ホームゲームながら、ほとんど良さの見られないウェールズは、ウィルソンの直接FK(クロスバー越え)ぐらいしかまともな攻めがなかったが、36分に得た初のCKでチェルシー所属の18歳MFアンパドゥがファーサイドでヘディングシュート。しかし、ボールはポストを叩いた。
 
 後半、スペインは4人を入れ替えたが、前半同様にゲームを支配。長短のパスを繋ぎながら敵陣深くに進攻し、様々なかたちでゴールを狙う。56分には左サイドのクロスにパコ・アルカセルが頭で合わせたが枠外。その2分後には、良い動きを見せ続けるスソが右からのカットインで、クロスバーをヒットする左足の強烈なシュートを放った。
 
 対するウェールズは、50分にアンパドゥが負傷で交代を余儀なくされ、後半も厳しい状況は変わらず。そんななかで60分にラムジーが粘ってドリブルで持ち込み遠めからシュートを放つも、ボールに勢いはなく、難なくGKアリサバラガにキャッチされる。
 
 以降は両チームとも選手交代を重ねるなかで、スペインも引いたウェールズ相手に攻めあぐねるようになり、試合は膠着するが、70分にスペインのロドリゴがミドルを放てば、直後にウェールズは右サイドの攻略からブルックスが詰めようとするも、DFに寄せられてゴールには至らない。
 
 そして74分、次のゴールはまたもスペインにもたらされる。コケが蹴ったCKをバルトラが頭でゴール右隅に流し込んで、4点目を挙げた。
 
 4点差とされたウェールズだが、終盤は奮起してラムジーらの個人技でサイドからチャンスを作り、ローレンスらがフィニッシュまで持ち込んで幾度かスタジアムを沸かせる。そして89分、ブルックスの右からのクロスをゴール前でヴォークスが合わせ、最後の最後で一矢を報いた。
 
 スペインは終盤、完全にギアを落としながらも、時折、鋭い攻撃からロドリゴが強烈なシュートを放つなど脅威を与え、ウェールズに"差"を見せつけて試合を終えた。3試合で12得点(2失点)と好調を維持する彼らは15日、ネーションズ・リーグでイングランドをホームで迎え撃つ。
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