開幕前は実現しなかったが、今度こそ招聘することができるだろうか。

　英紙『Telegraph』などは10月６日、チャンピオンシップ（イングランド２部）のアストン・ビラが、ベルギー代表でアシスタントコーチを務める元フランス代表のティエリ・アンリに接触したと報じた。

　2016年に２部に降格したアストン・ビラはこの夏、エジプトの富豪とアメリカの実業家が新たにクラブを買収。ワールドカップでベルギー代表のロベルト・マルティネス監督を支え、ベスト４躍進に貢献したアンリに関心を示していた。

　とはいえ、夏の時点ではアンリ招聘が叶わず、スティーブ・ブルース監督が続投して開幕を迎えたアストン・ビラだが、出だしこそ連勝を飾ったものの、その後調子を落としていき、９月はリーグ戦で１勝２分け２敗。10月２日のプレストン戦で３-３と引き分けると、クラブは３日にブルース監督の解任を発表した。
 

　現在はクラブのU-23チームを率いていたケビン・マクドナルド監督が暫定的に代行を務めているが、６日の前節ミルウォール戦でも黒星。４試合連続で白星がなく、勝点15で15位と苦しんでいる。

　そこで経営陣は、再度アンリ招聘に乗り出したようだ。『Telegraph』紙によると、アストン・ビラはすでにアンリと接触しているという。インターナショナルウィークを挟んで迎える20日の次節スウォンジー戦までに新体制を決めたい考えで、同紙は「交渉がスムーズに進めば、数日後にもアンリの就任が決まるかもしれない」と伝えている。

　一方で、同紙はマンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督のアシスタントだったルイ・ファリア氏や、ブレントフォードのディーン・スミス監督も候補に挙がっていると報道。また、『Daily Mail』紙も、アンリが最右翼としつつ、スミス監督や昨季アストン・ビラでプレーしたジョン・テリーが候補と報じた。

　アンリがイングランドで監督に初挑戦するのか。それとも、アストン・ビラが別の指揮官を招くことになるのか。交渉の進展が注目される。