ラ・リーガで4試合未勝利のバルサ、メッシにゴラッソが飛び出すも首位の座から陥落

2018年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

バレンシアは5大リーグトップの引き分け数を6に更新。

スアレスとのワンツーから一度はバレンシアの堅守をこじ開けたメッシだが、勝ち越しゴールは奪えなかった。(C)Getty Images

 現地時間10月7日に実施されたラ・リーガ第8節、バレンシア対バルセロナの一戦は、1-1のドローで終わった。

 先制したのは、バレンシアだった。2分のCK、ジェラール・ピケがクリアしそこねたボールを、ゴール前に飛び込んでいたエセキエル・ガライが押し込んだ。

 ホームチームの理想的な幕開けに会場のメスタージャは沸いたが、その10分後、バレンシアにアクシデントが起こる。中盤の左サイドで起用されたゴンサロ・ゲデスがケガで退場するのだ。自慢のテクニックとスピードを駆使したドリブルは、この日もバルサ守備陣を大いに苦しめていただけに、バレンシアにとっては痛い交代となった。
 
 一方のバルサは、好調のウスマンヌ・デンベレを外し、トッテナム戦で活躍したアルトゥールをこの日も先発起用。背番号8を背負うブラジル人MFは、アンドレス・イニエスタというよりシャビを彷彿とさせるダイレクトパスを軸としたゲームメイクで、バルサの中盤にリズムを作り出した。

 そのアルトゥールやセルヒオ・ブスケッツらを中心に、狭いゾーンをたびたび攻略したバルサが同点に追いついたのは、23分だった。

 決めたのはリオネル・メッシ。ルイス・スアレスとのワンツーから得意の左足で豪快に撃ち込まれたシュートは、長身のGKネトがめいっぱい伸ばした指の先を猛スピードで通過し、ゴール右隅に突き刺さった。

 バレンシアはその後、ガメイロに代えてロドリゴを前線に投入し、勝ち越しを狙うものの1点が奪えず、対するバルサもチャンピオンズ・リーグの疲れが残っているのか、中盤でのつなぎには冴えを見せるも、フィニッシュの部分はメッシ頼み。大量4ゴールをもぎ取ったトッテナム戦の勢いはなかった。

 互いに10本のシュートを放ったゲームは、このまま1-1のドローで幕を閉じた。この結果、バレンシアは5大リーグで最多となる引き分けの数を6に更新し(1勝6分け1敗)、勝点1を積み上げるにとどまったバルサはついに首位から陥落。4節終了時点では8ポイント差を付けていたセビージャに、その座を明け渡すこととなった。
 

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