「一つのミスが僕らを殺した…」 吉田麻也、今季初先発もチェルシーに3発完敗で“危機感”を漏らす

2018年10月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

守備改善のために起用された吉田

アザールやウィリアンなど個人技に優れたタレントが揃うチェルシー守備陣に対し、奮闘した吉田。 (C) Getty Images

 現地時間10月7日に行なわれたプレミアリーグ第8節で、サウサンプトンはチェルシーと対戦。序盤から試合を圧倒的に支配され、最終スコアは0-3と、文字通りの完敗を喫した。

 サウサンプトンは全くの無策でこの一戦に臨んだわけではない。これまでのリーグ3試合で7失点を喫していた守備を改善すべく、指揮官のマーク・ヒューズは最終ラインの並びを本来の4バックから5バックに変更。全体をリトリートさせる"超"守備的な布陣で、攻撃型のチェルシーを迎え撃った。

 その守備陣の中心にいたのが、この試合で今シーズンのプレミア初先発を飾った日本代表DFの吉田麻也だ。5バックの中央に配置されたチーム最古参のベテランは、細かな指示を飛ばしながら、最終ラインを操舵した。

 しかし、結果は3失点……。サウサンプトンまたしても、守備が崩壊した。試合後、チーム公式サイトで吉田は「一つのミスが僕らを殺した。チェルシーは見逃してはくれなかった」と、反省を口にした。

「とくに彼らの2点目はセットプレーからで、僕らが挽回するのを本当に難しくした。チェルシーは本当に良く整ったチームだと思う」

 反省を口にしつつ、今節の勝利で首位に浮上した敵チームを称えた吉田は、リーグ3連敗を喫し、2シーズン連続で残留争いに身を投じそうな気配が漂うチームに、危機感を募らせた。

「サッカーは得点しなければならないものだ。そして、今日の僕らには得点できる可能性が多くあった。誰もが責任を取らなきゃいけないし、チームとしてより良い方向に再生していく必要がある。僕らはまだ、5ポイントしか取れていない。それじゃ不十分だ。次は絶対に勝たなくてはいけない」

 守備に課題を残し、サウサンプトンで満足のいく結果を手に出来ないまま、日本代表に合流することとなった吉田。しかし「次節のボーンマス戦に向けては、全員が準備をしなければいけない。とくにメンタル面で」と、気を落としている様子はない。

 すでにインターナショナルウイーク明けの試合を見据え、「プレーする機会を増やすために努力し続ける」とさらなる活躍を期する男は、約2週間の代表活動を無駄にするつもりはない。そんなベテランCBの存在は、森保ジャパンにとって頼もしい限りだろう。
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