4試合連続ノーゴール…マドリー・ファンはクラブの計画性のなさを指摘、ロペテギも信頼せず!

2018年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

指揮官にとっては不吉な前例も。

直近の公式戦4試合は1分け3敗。10月20日のレバンテ戦で敗れるようなことがあれば、その時点でロペテギ政権の終焉も。(C)Getty Images

 レアル・マドリーは10月6日、ラ・リーガ8節で格下アラベスに敵地で0-1と敗れた。ジュレン・ロペテギ監督率いるチームは、公式戦で4試合白星から遠ざかっている。

 勝てないだけではない。マドリーは9月22日のエスパニョール戦(5節)の前半にマルコ・アセンシオがネットを揺らして以降、1ゴールも挙げることができていないのだ。

 ラ・リーガでセビージャ、アトレティコ・マドリー相手にノーゴールに終わったマドリーは、チャンピオンズ・リーグ(CL)でもCSKAモスクワに0-1と黒星。そしてこの日のアラベス戦も無得点で落とした。

 CLで3連覇を成し遂げた"白い巨人"が、なぜこれほどの不振に喘いでいるのか。サポーターの多くは、ジネディーヌ・ジダン前監督が去り、クリスチアーノ・ロナウドを手放したにもかかわらず、しかるべきチームづくりがなされていないと考えているようだ。
 
 スペイン紙『Marca』は同日、マドリーのスランプの原因を問うアンケートを実施。スペイン語版で8万~12万人弱、英語版で6000~7000人弱が回答している。

 スペイン語版では、主な不振理由と責任を問う質問で、「クラブのスポーツ面の計画性のなさ」と回答したユーザーが59%と半数を上回った。「ロペテギ監督の力不足」の24%、「選手たちの力不足」の15%、「ケガ」の2%を大きく引き離している。

 英語版でもその割合は大きく変わらない。45%が「クラブの計画性のなさ」を不振の最大の理由と指摘。「監督」は25%、「選手」は23%、「ケガ」は7%だった。クラブの手腕を疑問視するファンが多いということだ。

 一方で、指揮官に対する見方も厳しい。巻き返しを図るうえでロペテギ監督が適任かを問う質問で、スペイン語版では67%、英語版で60%のファンが「ノー」と回答している。

 実際、ロペテギ監督にとっては不吉な前例もあるようだ。『Marca』紙は、マドリーが前回4試合連続無得点を記録した1985年、当時のアマンシオ監督をすぐに解任したと指摘。その前に4試合続けて無得点だった1982年も、11日後にヴヤディン・ボシュコヴ氏が解任されていると伝えた。

 インターナショナルウィークを迎えるため、急転直下の解任劇でもない限り、少なくとも当面はロペテギ監督がマドリーの指揮官であり続けるだろう。だが、20日の次節レバンテ戦で、早急に得点と勝利を取り戻すことが求められるのは間違いない。
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事