「モウを追い込む」「上質なフィニッシュ」プレミア初弾を決めた武藤嘉紀を地元紙が大絶賛!

2018年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

チームは逆転負けを喫するも評価は上々!

会心のゴラッソを決めた武藤。ゴール直後には仲間たちから手荒い祝福も受ける。 (C)REUTERS/ AFLO

 ニューカッスルに所属する日本代表FWの武藤嘉紀が躍動した。

 現地時間10月6日に行なわれたプレミアリーグ第8節のマンチェスター・U戦で、初先発ながら移籍後初ゴールを叩き込んだのである。

 舞台は、イングランドが世界に誇る殿堂オールド・トラフォード。その"夢の劇場"で、ラファエル・ベニテス監督によって初スタメンに抜擢された武藤に見せ場が訪れたのは、7分にケネディが先制点を叩き込んでから間もない、10分のことだった。

 ゴール前でジョンジョ・シェルビーからのクロスを受けた武藤は、胸トラップでコントロールしてから鋭く反転。マーカーのアシュリー・ヤングを一瞬にしてはがし、最後は豪快に左足を一閃! 名手ダビド・デ・ヘアの牙城を崩してみせた。

 34分にも相手を脅かす惜しいシュートを放ち、さらに前後半に渡って最前線からのプレッシングで献身性を披露した武藤は、78分にベンチに退くまで与えられたチャンスを活かそうと奮闘する姿勢が目立った。
 
 そんな武藤の頑張りも虚しく、ニューカッスルは、70分からの6分間で追いつかれ、さらに90分にアレクシス・サンチェスに劇的な逆転弾を決められて万事休す。またしても、今シーズン初勝利を飾ることは叶わなかった。

 とはいえ、出色のプレーを披露した武藤に対する地元の有力紙『The Evening Chronicle』の評価は上々だ。「引き裂かれるような思いだ。あまりにも残酷な結末」と、悪夢の逆転負けに肩を落としながらも、マッチサマリーにおいて武藤のプレーぶりを次のように綴っている。

「ムトウの2点目は、解任危機にあったポルトガル人の敵将を躓かせ、あわやの大惨事へ追い込む一撃だった」

 さらに同紙は、武藤にチーム最高点となる「8」を与えたうえで、その理由をこう記している。

「ムトウはこれまで、自分がゴールできることを証明するためにベンチにいたのかもしれない。リードを倍増させる上質なフィニッシュは素晴らしく、さらに鋭いヘディングを決めていればもう1点挙げられた」

 残念ながら自身のファインゴールを勝利に結びつけることはできなかったが、強敵ユナイテッドを相手にした武藤の懸命な働きぶりが、ニューカッスルをこよなく愛する地元紙の胸を打ったことは間違いないようだ。

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