ラ・リーガで大波乱! マドリーが格下アラベスにAT弾を浴び、CLに続いて公式戦連敗を喫する

2018年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

4試合連続ノーゴールと得点力不足は深刻な状況に。

4試合連続で勝利から見放されたマドリー。C・ロナウドが去った攻撃陣の弱体化が深刻だ。(C)Getty Images

 現地時間10月6日に実施されたラ・リーガ第8節、アラベス対レアル・マドリーの一戦は、1-0でホームのアラベスが勝利した。

 シュート本数はアラベスの8本に対してマドリーが13本、ボール支配率はアラベスが30%でマドリーが70%。データはアウェーチームの圧倒的優位を示したが、実際にピッチ上でイニチアチブを握っていたのは、ホームのアラベスだった。

 技術で上回るマドリーにボールを預け、みずからは強固な守備ブロックを敷いてひたすら敵の攻撃を跳ね返す。さすがは今シーズン、その圧倒的な守備力を武器に旋風を巻き起こしているアラベスだ。マドリーの猛攻の前に防戦一方の展開を強いられても、決して動じることはなかった。
 
 逆に慌てたのがマドリーで、ボールを支配しながらも決定的なチャンスを作れない。

 なんとかゴールをこじ開けようと、46分にカリム・ベンゼマを早々と下げてマリアーノ・ディアスを投入すると、62分にはカゼミーロに代えてマルコ・アセンシオを起用し、さらに攻撃的な戦い方にシフト。そして80分には期待のヴィニシウス・ジュニオールをガレス・ベイルに代えて送り込んだ。

 それでも乱れないアラベスの守備。試合が「5分」と提示されたアディショナルタイムに突入すると、スタジアムはスコアレスドローを確信したアラベス・サポーターの大合唱に包まれた。

 だがこの日、ホームチームが獲得した勝点は「1」ではなく「3」だった。95分、アラベスはCKのチャンスから途中出場のキャプテン、マヌ・ガルシアが頭で押し込んで先制。これが決勝点となったのだ。

 勝ったアラベスは、バルセロナ、マドリーと並ぶ14ポイントまで勝点を伸ばし、暫定で3位に浮上する。一方、敗れたマドリーは、チャンピオンズ・リーグのCSKAモスクワ戦を含めると4試合連続で未勝利(1分け3敗)。しかも、その間に奪ったゴールはゼロと、得点力不足はいよいよ深刻な状況だ。

 イスコやマルセロを病気や怪我で欠いたというエクスキューズはあるものの、この結果が今後、ジュレン・ロペテギ監督の進退問題に発展する可能性は十分にあるだろう。
 

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