堂安律がワントップで奮闘も不発、フローニンヘンも敗北…「何の怖さもなかった」と地元紙も辛らつ

2018年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

堂安は”万能性”を示すも…チームは3節以降未勝利。

今シーズン初のワントップで出場した堂安。要所で“らしさ”を見せるも、フィニッシュが決まらず……。 (C) Getty Images

 森保ジャパンの初陣に招集され、コスタリカ戦では独特のプレースタイルで存在感を放った堂安律は、10月のパナマ戦、ウルグアイ戦に挑む日本代表に再び選出されている。

 その堂安が所属するフローニンヘンは、エールディビジ(オランダ1部)の第8節、ADOとアウェーで対戦した。

 現在、4試合勝ち星なしというフローニンヘンのダニー・バイス監督は、この試合で4-2-3-1のワントップに堂安を据えた。

 前半、堂安はチームの最前線で味方のボールを待つが、ADOが主導権を握ったことで、ほとんどボールに触れる機会が与えられない。

 33分にはADOのエルソン・ホーイに先制ゴールを許し、フローニンヘンは1点を追う展開となった。

 決定的なチャンスは41分。ボールを受けた堂安が左サイドを駆け上がり、ゴール前へグラウンダーのパスを送る。走り込んだジャンゴ・ヴァルメルダムはDFを背負いながらスルーぎみにラストパスを送ると、フリーのウリエル・アントゥナがシュート。しかし、これはサイドネットの外側に突き刺さった。

 追いつきたいフローニンヘンは56分、FWミムン・マヒを投入し、堂安はトップ下へポジションを移して反撃の機会を窺う。しかし、ポゼッションで劣るフローニンヘンは攻撃の形が上手く作れず、ミスも連発。応援に駆け付けたサポーターの顔色も冴えない。

 結局、このまま試合は0-1で終了。フローニンヘンは5試合勝ち星なし、18チーム中17位に沈んでいる。

 地元メディアでは、今シーズンからチームを率いるバイス監督の手腕に疑問を呈する声も上がっているが、オランダ紙の『RTV Noord』はこの日のフローニンヘンの攻撃を、「何の怖さもない」と辛らつに評した。

 堂安自身も、ゴールを決めた開幕戦以降は不発が続いている。ただし、このチームで点を取る兆しを生み出しているのも、間違いなく堂安だ。ADO戦では自身がフィニッシュに持ち込むシーンはほぼ見られなかったが、ポストプレーなども器用にこなす"万能性"を示した。

 代表ウィークでリーグ戦が休止するこの1週間で、フローニンヘンは打開策を見つけることができるだろうか。そして、日本代表としてプレーする堂安の奮起にも、期待がかかる。
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