再びゲーゲンプレスの餌食になるか。「天敵」にペップはどう挑む? 【プレミア展望|リバプール×マンC】

2018年10月06日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「GK対決」も見どころのひとつ

(C) SOCCER DIGEST

 ともに6勝1分けで無敗をキープする1位マンチェスター・シティと2位リバプールの首位攻防戦だ。

 前人未踏の100に到達した勝点をはじめ、数々の記録を塗り替えて昨シーズンのプレミアリーグを制したマンCは、膝を痛めた大黒柱のデ・ブルイネを欠きながらも、ここまではその穴を感じさせない戦いぶり。ただ、グアルディオラ監督のマンCにとってクロップ率いるリバプールは、まさしく最大の「天敵」だ。

 昨シーズンは23節のアウェーゲームで3-4の敗戦を喫すると、チャンピオンズ・リーグ準々決勝でも0-3、1-2と連敗を喫して欧州の舞台から締め出された。ビルドアップ時にゲーゲンプレッシングの餌食になり、そこから一気に流れを持っていかれる――。繰り返されたのは、そんな展開だ。とにかく戦術的な噛み合わせが悪く、効果的な対策を講じることができないまま黒星を重ねた。

 その意味で大きな見どころは、ペップがどういった一手を打ってくるか。戦術コンセプトは変えないはずだが、相手のゲーゲンプレッシングを掻い潜る策は必要だろう。
 一方、開幕ダッシュに成功したリバプールは、ここにきて調子を落としている。直近3試合はリーグカップのチェルシー戦に1-2で敗れ、同じくチェルシーと戦ったプレミア7節が1-1のドロー、そして続くCLナポリ戦が0-1の敗戦と白星がない。

 なにより心配なのは、エースのサラーに昨シーズンほどのキレと凄みが感じられない点だ。ファン・ダイクのパートナーに21歳の若手CBゴメスが定着した守備陣が安定しているとはいえ、サラー、フィルミーノ、マネが並ぶ3トップの爆発なくして勝利は難しく、その中心的存在であるサラーが復調しなければ、本拠地アンフィールドが舞台とはいえ苦戦は免れないだだろう。

 直接マッチアップするわけではないものの、ブラジル代表で鎬を削るアリソンとエデルソンの「GK対決」も見どころのひとつ。攻撃的なサッカーを志向する両チームはDFラインの裏を取られるケースが少なくないだけに、守備の機会は少なくないだろう。好セーブを重ねて勝利に貢献できるか。勝敗を分けるポイントでもある。
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