U-16日本代表、豪州に先制許すも逆転勝利で決勝進出!アジアの頂点を懸けた大一番は日韓戦か

2018年10月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

唐山が渾身の2ゴール!後半から出場した西川も活躍

2ゴールを奪って勝利に導いた唐山(20番)。決勝でも爆発が期待される。写真:佐藤博之

 マレーシアで開催されているU-16アジア選手権は10月4日、準決勝が行なわれ、日本がオーストラリアを3-1で破って決勝進出を決めた。
 
 準々決勝でオマーンを下し、来年にペルーで開催されるU-17ワールドカップの出場権を手にした日本は、この準決勝で大胆なターンオーバーを敢行。GKの佐々木雅士を今大会初先発させるなど、オマーン戦からスタメン7人を変えて挑んだ。
 
 立ち上がりから精力的にプレスをかけた日本だったが、6分にバックパスのミスを奪われ、そのままペナルティエリア内への侵入を許してPKを献上してしまう。これを敵エースのボティッチに決められると、その後もオーストラリアにポゼッションを握られた。
 
 しかし、15分も過ぎると、日本が試合の主導権を奪い返す。16分に左サイドを崩して良い形を作り、18分にはエリア内でボールを受けた水戸舜介が決定的な場面を迎えた。
 
 さらに日本は、23分に中野桂太がドリブルで次々と敵をかわしてエリア内に侵入し、左足でシュートを放つ。続く25分には、高い位置でボールを奪った中野桂がGKの位置を見てロングシュート。26分にも成岡輝瑠がフリーで際どいクロスを送り、28分には中野桂が左足ミドルでバー直撃のミドルシュートを放つなど怒涛の攻撃を続けた。
 
 日本は38分に唐山のキープからフォローに入った角昂志郎が最終ラインとGKの間に鋭いクロスを送るも、これはDFに阻まれてゴールならず。さらに、39分にハイプレスでボールを奪い、中野桂がエリア内でシュートを狙ったが、再びDFのブロックにあってしまう。
 
 その後、日本は41分にカウンターから危ない場面を迎えたが、これは半田陸がなんとかカットしてピンチをしのいだ。前半は0-1で終了した。
 
 後半に入ると、日本は青木友佑に代えてエースの西川潤を投入する。49分にはその西川が左サイドを突破し、絶妙なクロスを送るが、中央の唐山が合わせきれない。
 
 56分には左サイドでロングフィードを受けた水戸舜介が、西川とのワンツーでエリア内に侵入。GKと1対1になったが、浮かせたシュートは枠を外れた。
 
 日本は直後の57分に右サイドを崩されて決定的なピンチを迎えたが、GK佐々木のファインセーブもあってこれをしのいだ。
 
 そうして迎えた60分、ついに日本が同点に追いつく。右サイドでボールを受けた中野がドリブルで中央へ切り込み、唐山にラストパスを供給。エリア内でボールを受けた背番号20は、DFを抑えながら、角度のないところから右足でシュートをねじ込んだ。試合は1-1の振り出しに戻った。
 
 さらに直後の61分にも、日本にビッグチャンスが到来。唐山の横パスを受けた中野桂がフリーで狙うも、これはGKの正面を突いてしまう。さらに63分には西川のシュートがポストを叩く場面も。同点ゴールで勢い付いた日本は、攻撃の手を緩めずに2点目を狙いに行った。
 
 65分、オーストラリアが劣勢を打開しようとふたりを交代する。しかし、日本に傾いた流れは変わらない。そして70分、日本に待望の逆転弾が生まれる。敵GKのキックミスを拾った中野桂が素早く前線にパスを送り、これを受けた唐山がDFをかわして会心の一発をねじ込んだ。
 
 日本はさらに77分、中野瑠馬のクロスを逆サイドから走り込んだ水戸が合わせて3点目。そのまま3-1で試合を終わらせ、決勝進出を決めた。
 
 決勝は7日に行なわれ、日本は韓国対タジキスタンの勝者と対戦する。同大会で優勝すれば、柿谷曜一朗(セレッソ大阪)らを擁した2006年のシンガポール大会以来、6大会ぶり3回目の快挙だ。
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