海外メディアが鹿島の勝利への”執念”を大絶賛!!「水原の守備はとても素晴らしかったが…」

2018年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

内田篤人の値千金の決勝点で逆転に成功

後半アディッショナルタイムに決勝を決め、サポーターたちと喜びを分かち合う鹿島の面々。スタジアムの赤はうねりにうねっていた。 写真:徳原隆元

 スタジアムを埋め尽くした赤が、喜びにうねった。

 10月3日、カシマスタジアムで開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦、鹿島アントラーズvs水原三星(韓国)の試合は、3-2で鹿島が劇的な勝利を収めて韓国の強豪を撃破した。

 立ち上がり6分でオウンゴールを含む2失点を喫した鹿島だが、21分にセルジーニョからのクロスを鈴木優磨が競った結果、相手のオウンゴールを誘って追撃の1点。84分には交代出場の西大伍からのラストパスにセルジーニョが合わせて同点に追いついた。

 引き分けで終わるかと思われた後半アディショナルタイム、セルジーニョが蹴ったFKの混戦から内田篤人がゴールに押し込み逆転。鹿島が3-2で劇的な勝利を収めている。

 この見事な勝利を、米スポーツ専門チャンネル『Fox Sports Asia』も速報で伝えた。アジアサッカー通記者のガブリエル・タン氏は、鹿島の最後まで勝利を諦めなかった粘りの姿勢を称賛している。
 
「鹿島アントラーズは、韓国の水原三星と素晴らしい戦いを繰り広げた。前半10分で2失点を喫した鹿島だが、21分に1点を返した際にはもう落ち着きを取り戻し、対戦相手からいかに勝利を取り返すか、冷静に、そして真剣に考えていたことが伝わってきた。

 水原の守備は堅固でとても素晴らしかった。しかし、残り6分で勝利を引き寄せたのは鹿島だ。西大伍が交代で入った数秒後には右サイドから見事なパスを通し、セルジーニョがゴールを奪った。

 第2戦を控えているため、鹿島は引き分けでも決勝進出の道は残されていた。だがそこで満足しなかった。鹿島は攻撃の手を緩めなかったのだ。

 終了間際のセルジーニョの浮いたボールは、水原三星の守備網に混乱を招いた。混戦から最初に放たれたシュートは防がれた。だが、内田篤人は迷わずルーズボールを押し込んだ。彼らの諦めない姿勢と粘りが、韓国のチームを突き放す決勝ゴールとなった。浦和レッズに続くACLファイナリストになるために鹿島が乗り切るべき時間は、あと90分となる」

 準決勝第2戦は10月24日、韓国・水原(19時開始)で行なわれる。

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