[ACL準決勝第１戦]鹿島３-２水原三星／10月３日／カシマ
 
　逆転劇は自らのオウンゴールから始まった。
 
　ACL準決勝の鹿島対水原三星戦は序盤の６分でアウェーの水原が２点をリードする展開。試合巧者の鹿島らしからぬ展開は、開始２分の内田篤人のオウンゴールが発端となった。
 
　しかし、終盤の84分に同点とした鹿島は、アディショナルタイム残り１分に敵陣ペナルティエリア内で粘った内田が右足で押し込み、値千金の決勝弾。第１戦をドラマチックな展開で制し、ホームスタジアムに歓喜をもたらした。
 
　試合後、ヒーローインタビューで劇的な逆転弾について問われた内田は、「いやあ、早い時間帯に２失点したんで……、説教ですね（笑）」と、得点には触れずに自らも絡んだ失点を反省。さらに「自分たちでまいた種。こうやってズルズル前半戦勝てずに、勝点を落としていたんで、今日は最後みんなでよく点を取れたと思う」と、自戒を込めて苦しい試合を振り返った。
 

　一時は２点ビハインドの状況から、敵地での第２戦で引き分けても決勝進出が決まる状況へと持ち込んだ。内田は、「運とかチャンスとかなかなか転がって来ないけど、チームとしてその時が来たら掴んで離さないようにしたい」と、初の決勝進出が懸かる第２戦への意気込みを語った。

【ACL 鹿島 ３-２ 水原 PHOTO】内田の劇的ＡＴ弾で決着！２点のビハインドを跳ね返し鹿島が勝利

【ACL 鹿島 ３-２ 水原 】ＡＴに決勝点をゲット。チームを勝利に導いた内田篤人の 厳選PHOTO