解任騒動も意に介さず! モウリーニョは自身の続投を確信「勝てていないのは全員の責任だ」

2018年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「残された日々が限られているとは思ってない」と明言

苦境に立たされているモウリーニョだが、当人はユナイテッドでの監督生活へ“意欲”を示している。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督が、崖っぷちに立たされている。10月2日に本拠地オールド・トラフォードで行なわれるチャンピオンズ・リーグのバレンシア戦に敗れれば、解任されるとの声も渦巻いている。

 実際、ユナイテッドは今、苦境に陥っている。リーグカップでは、3回戦で格下のダービー・カウンティ(英2部)にまさかの敗退を余儀なくされ、プレミアリーグでは2試合白星がなく、10位に転落。王者マンチェスター・シティとの差を埋めるどころではない状況だ。

 当然、モウリーニョの進退を巡る噂は後を絶たない。

 ポール・ポグバらとの確執も騒がれているとも騒がれ、一部のメディアは、すでにジネディーヌ・ジダン前レアル・マドリー監督が後任候補と報じている。中にはジダンがモウリーニョに連絡を入れたという報道もある。
 だが、本人は自身の立場を心配していないと強調している。英紙『Guardian』によると、モウリーニョは1日に行なわれたバレンシア戦に向けた会見で、「残された日々が限られているとは思っていない」と述べている。

「我々が勝てていない理由は、全員の責任だ。ピッチでのパフォーマンスは、様々な要因の結果であり、我々全員が改善しなければならない」

 現地9月29日のプレミアリーグ7節、ウェストハム戦での黒星について、ルーク・ショーが「選手たちのパフォーマンスをまず責めるべき」と反省したことについて、モウリーニョは、「賛成するが、完全に同意とはいかない。私もその一員だからだ」と、指揮官やスタッフ、選手たちの全員が責任を分かち合わなければいけないと論じた。

「(ショーの)見方は好きだけど、我々全員の問題だ。クラブの全員にそれぞれの役割がある。用具係から栄養士、監督まで全員にね。負けた時は、全員が責任を負わなければいけない」

 一部選手との確執が騒がれるモウリーニョ監督は、現状や自身の下でプレーすることを選手が気にしているかとの問いに「一部の選手はほかの選手より気にしていると思う」と答えた。

「選手はみんな異なるものだ。(困難に対する)リアクションも違う。怒っている者も、試合に負けたとは思っていないような者もいる。ただ、前回の試合以降の2回の練習はすべて普通だった。仕事とプレーすることへの意欲にあふれていたよ」

 はたして、ユナイテッドはモウリーニョの言う"意欲"を試合で発揮し、苦境を乗り越えられるだろうか。いずれにしてもバレンシア戦は必勝が余儀なくされそうだ。
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