創設126年で初の失態を犯したニューカッスル…名物会長が武藤ら選手にピザをおごる親睦会実施へ

2018年10月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

オーナーがついに重い腰を上げた!

混迷を極めているニューカッスル。そうした状況を打破すべく名物オーナーが自ら動いた。 (C) Getty Images

 不振からの脱却を願うニューカッスルのオーナーが、ついにその重い腰を上げた。

 今シーズンのニューカッスルは、プレミアリーグの7節を消化して2分5敗と低迷。9月29日に本拠地で行なわれたレスター戦(プレミア7節)では0-2と敗れ、クラブ創設126年目にして初めて、シーズン最初のホームゲームで4連敗という屈辱を味わった。

 そんなチームの低迷の責任を、ニューカッスルのサポーターたちはオーナーのマイク・アシュリー氏に求めている。というのも、開幕前に補強方針を巡って指揮官のラファエル・ベニテスと対立し、さらには勝利ボーナスを巡って一部の選手たちともひと悶着を起こしていたからだ。

 アシュリー氏はこうした騒動を度々起こしており、もはやお家騒動だとも言える"内紛"の元凶となっているオーナーに、サポーターは不満を募らせている。レスター戦の最中には、「アシュリーが嫌いな奴は立ち上がれ!」と、ヘイトチャントが合唱されてもいた。

 そうした悪い空気を一掃しようと動いたのが、他でもないアシュリー氏である。現地10月1日、地元紙『The Evening Chronicle』は、同氏が、チーム全員を招いての食事会を行なうことでベニテスと合意したと報じている。

 同紙によればアシュリー氏は、契約延長交渉がこじれて以来、約4か月間に渡ってベニテスと連絡を取っていなかったようだが、レスター戦の直後に自身の広報であるリー・チャーリーを通じてチームへ激励のメッセージを発信。さらにベニテスに親睦会の開催を求めたという。

 アシュリー氏が自腹でピザを振る舞うという親睦会は、オーナー自らチームに発破をかけるとともに、選手や監督はもちろん、スタッフや家族も呼ばれ、チーム内の絆を深めるものになるようだ。

 頑なに沈黙を貫いてきたオーナーがついに動き、チーム全体で不振からの脱却を図るニューカッスルは、現地10月6日に同じく苦境に立たされているマンチェスター・ユナイテッドと敵地で対戦する。
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