U-16日本代表が来年のW杯出場権を獲得!! エース西川の全得点に絡む活躍でオマーンを撃破!

2018年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

再三のチャンスもオマーンGKの好守に阻まれ拮抗した展開に

エース西川のゴールで先制した日本は、苦しい戦いを強いられた。写真:佐藤博之

マレーシアで開催されているU-16アジア選手権は9月30日、来年のU-17ワールドカップ出場を懸けた準々決勝が行なわれ、日本はオマーンと対戦し、2対1で勝利を収めて来年のU-17ワールドカップ出場を決めた。

 序盤のつばぜり合いを凌いだ日本は徐々に攻撃のペースを掴むと、チャンスを創出。エースの西川潤を軸にオマーンゴールに迫る。13分には西川からのスルーパスに反応した成岡輝瑠が右足でコースを狙ったシュートを放つが、わずかに枠の外。

 それでも直後の15分、日本は最終ラインの裏に抜け出した西川が右足のシュートを放つと、これが相手DFに当たりながらもゴールに吸い込まれる。西川の今大会初ゴールとはならず、記録はオウンゴールとなったが、日本が幸先よく先制した。

 日本はさらに17分にも西川のお膳立てから横川旦陽が鋭いミドル。惜しくも枠を外れたが、日本は良いリズムでオマーンを攻め立てる。

 しかし21分、日本は一瞬の隙を突かれてしまう。自陣左サイドで粘られ、クロスを上げられると、これをファーサイドに回り込んだタリクに、ヘディングシュートでねじ込まれる。1対1の同点となる。

 その後、試合は互角の展開に。オマーンも日本の攻撃に粘り強い対応を見せる。前半は1対1の同点で終了した。

 後半、日本は立ち上がりからチャンスを量産。46分に荒木遼太郎のクロスから西川が競り合い、こぼれたボールを成岡が右足で決定的なシュートを放つが、ここは相手DFのブロックに阻まれる。直後の47分にもCKから近藤蔵波が至近距離から強烈なシュート。しかしこれも相手GKミトハムの好守にストップされた。

 日本の勢いは止まらない。53分、右サイドを鮮やかなパス交換で崩すと、最後は西川が強烈なシュート。58分には成岡が右サイドをえぐり、折り返したボールをやはり西川が右足で合わせたが、いずれもミトハムのファインセーブに阻まれた。

 日本は76分、中野伸哉がドリブル突破からシュートを放つが、これもミトハムがビッグセーブ。日本は再三チャンスを作り出すものの、ゴールが遠い。

 しかし82分、日本についに待望の勝ち越しゴールが生まれる。左サイドを駆け上がった西川が粘り強く相手を振り切ると、GKとDFの間へ絶妙なクロス。これを途中出場の唐山翔自が右足で流し込み、ネットを揺らした。日本が2対1とリードする。

 日本はこのまま1点のリードを守り切り、タイムアップ。オマーンを下して準決勝進出を決め、アジア4枠のU-17ワールドカップ出場権を獲得した。日本は2大会連続9度目のU-17ワールドカップ出場。同大会は、来年ペルーで開催される。

 日本は10月4日の準決勝でインドネシアとオーストラリアの勝者と決勝進出を懸けて激突する。
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