「このままじゃクラブ史上最悪のチームに…」 29年ぶりの失態を犯したマンUにOBも本音を吐露

2018年09月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

モウリーニョは「姿勢に不満はない」と語るも…

ショッキングな敗戦を喫して思わず頭を抱えるモウリーニョ。ピッチ内外の問題に頭を悩ます指揮官は、視線を次戦に向けている。 (C) Getty Images

 現地時間9月29日、プレミアリーグ第7節でウェストハムと対戦したマンチェスター・ユナイテッドは、1-3で敗れた。

 ポール・ポグバとジョゼ・モウリーニョ監督の関係悪化が連日のように報じられ、それを発端にチーム内の分裂も一部メディアに指摘されるなど、ピッチ外でのネガティブなニュースが目立つ中で迎えた一戦、ユナイテッドは渦中のポグバを先発出場するなど、盤石の陣容で臨んだ。

 しかし、開始早々の5分にフェリペ・アンデルソンに先制点を決められて出鼻を挫かれると、43分にはヴィクトル・リンデロフのオウンゴールで追加点を献上。71分に途中出場のマーカス・ラッシュフォードのゴールで一矢報いるも、その3分後にマルコ・アルナウトビッチに3点目を決められて万事休した。

 英公共放送「BBC」によれば、ユナイテッドが国内リーグにおいて開幕7試合で勝点10しか挙げられなかったのは、勝点7しか挙げられなかった1989-90シーズン以来29年ぶりの出来事。それだけに今節の敗戦は、失態と形容しても大袈裟ではないだろう。

 試合後の会見においてモウリーニョは、「選手の姿勢には何の不満はない」としたうえで、「ただプレーの質、それからデュエルでのメンタル面について言いたいことはある。謙虚な姿勢も必要だし、常にトライする気持ちも必要だ。それが、私が考えるフットボールのプロフェッショナルだ」と、課題を口にした。

 それでもモウリーニョは、「火曜に試合があることが嬉しい。明日の練習から頭を切り替えられる」と、チャンピオンズ・リーグ(CL)へ前向きな言葉を残したが、クラブOBからは、チームの先行きを不安視する声が上がっている。

 現在、解説者として活動している元イングランド代表DFのリオ・ファーディナンドは、古巣に対して危機感を募らせている。英国のスポーツ専門チャンネル「BT」で、次のように洩らした。

「近く、首脳陣は監督とチームの将来について、何らかの話し合いをするはずだ。今のチームは基本がなっていないから、何か言わなければいけないんだ。プレスへの情報漏洩、それから一部の選手は、モウリーニョやスタッフと毎日争い続けている……。こんな状況でシーズンを戦い続けるのは無理だ。現状を改善できないのであれば、クラブ史上最悪のシーズンになる」

 今節の敗戦で10位に転落したユナイテッド。現地時間10月3日に行なわれるCLのバレンシア戦を挟んでの次節の相手は、今シーズン未勝利の18位ニューカッスルだ。ここで勝点3を手にできなければ、監督解任論もより一層過熱しかねないだけに、モウリーニョにとっても必勝の一戦となるだろう。

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