ガンバが首位・広島を撃破して3年ぶりの4連勝! 守護神が狂い咲き、エースがきっちり決勝点!

2018年09月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

広島はパトリック(白)を急先鋒に効果的なカウンターでG大阪ゴールに迫り続けたが……。終盤の手痛い失点で敗れ去った。写真:徳原隆元

[J1リーグ第28節]G大阪 1-0 広島/9月29日/吹田S
 
 少ない好機をモノにしたG大阪が、首位・広島を本拠地で撃破だ。
 
 怒涛のハイプレスとショートカウンターで序盤のペースを握ったのは、首位の広島だ。開始3分に主将の青山が豪快ミドルでGK東口をテストすると、パトリック、柏、ティーラシンら前線のタレントが高い連動性を示し、G大阪守備陣のギャップを巧妙に突いていく。14分には逆襲からティーラシンが右サイドを抜け出して決定的なシュートを放つも、東口のファインセーブに阻まれる。3試合ぶりの白星を挙げるべく、アウェーの地で積極果敢な姿勢を見せた。
 
 なかなか敵陣に踏み込めなかったG大阪だが、こちらは徐々に落ち着いたパス回しで広島の勢いを殺し、左サイドの倉田、藤春を起点にボール支配率を高めていく。とはいえ、広島のプレス強度はすこぶる高く、頼みのファン・ウィジョ、渡邉の2トップに効果的なボールが入らず、チャンスを掴むには至らない。両チームともミスがきわめて少ない、引き締まった攻防戦を繰り広げた。

 
 後半も一進一退の攻防が続く。G大阪がより細かいパスワークで揺さぶりを掛けて敵DF網の隙を突けば、広島は我慢強く耐え凌ぎながら、カウンターに活路を見い出す。57分にはティーラシンのパスに抜けた和田が至近距離弾を撃ち込むも、ふたたび東口の好守にブロックされた。その後もポゼッションで劣勢に立たされながらも広島は手数を出し続け、効率良く好機を掴んだ。76分にもパトリックの強烈ショットがG大阪ゴールを脅かしたが……またしても東口の牙城は堅固だった。
 
 じりじりした展開のなか、ファーストチャンスを先制点に繋げたのが吹田の雄だ。84分、左CKを遠藤がニアに送り、三浦がすらした球をファン・ウィジョが押し込んだのである。願ってもない時間帯に均衡を破り、大観衆のスタジアムが激しく揺れた。
 
 試合はこのまま1-0で終了。試合巧者ぶりを存分に見せつけた広島だったが、最後の局面で決め切れず手痛い黒星を喫した。かたやG大阪は実に3年ぶりのリーグ4連勝。この日は1日限定の"太陽の塔"ユニホームで臨んだ。故・岡本太郎氏のパワーをピッチ上に持ち込み、鮮やかなウノゼロ勝利をもぎ取った。

 これでG大阪は後半戦だけで、FC東京、川崎、広島と上位3強をすべて本拠地で下したことになる。完全に上昇気流に乗った印象だ。
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