リバプール戦で決勝ゴールを決めたアザール、劇的弾を生んだ「カンテとの会話」の内容を明かす

2018年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「PK戦は嫌だなって言われてね」(アザール)

流れるようなドリブルから決勝ゴールを決めてみせたアザール。改めてアタッカーとしての能力の高さを見せつけた。 (C) Getty Images

 イングランドのカラバオ・カップ3回戦で、今シーズンの公式戦で無敗を貫くリバプールと、1敗をキープするチェルシーが激突した。終盤まで互角の戦いが続いたこのゲームを終わらせたのは、チェルシー所属のベルギー代表FW、エデン・アザールだった。

 お互いに主力選手を温存してスタートした試合は、スコアレスのままハーフタイムを迎える。アザールは56分に投入されたが、その2分後に先制ゴールを奪ったのは、リバプールだった。

 しかしチェルシーも79分、アザールのFKからエメルソンが1点を返すと、85分、今度はアザール自身がドリブルで切り込み、強烈なミドルシュートをリバプール・ゴールに突き刺す。これが決勝点となり、チェルシーは2-1で勝利。リバプールは今シーズンの初黒星を喫することとなった。

 リバプールを沈める決勝点を挙げたアザールは試合後、ピッチに立つ前にベンチでかわしたエヌゴロ・カンテとの微笑ましいやり取りを明かした。英紙『Mirror』など複数のイングランドメディアが報じている。

「出場前に、ベンチでカンテと話していてね。彼は僕にこう言ったんだ。『PKは蹴りたくないなあ』って。そして、それを回避するには僕らがゴールするしかない、ともね(笑)。僕はプレーするとき、勝つためには何が大切か、どう動くべきかをつねに考えている。あのときはホント、咄嗟のチャレンジだったけど、うまくいってよかったよ」

 カラバオ・カップは、延長戦を行なわずにPK戦で決着をつけるため、0-0の状態で出場の機会を得たアザールに、カンテは発破をかけたのだろう。

 今週発表された「The Best」のワールドベストイレブンにも共に選ばれ、お互いにリスペクトし合うカンテとアザール。彼らを擁するチェルシーは、29日(現地時間)に再びリーグ戦でリバプールと対戦する。

 カップ戦で土がついたとはいえ、リバプールは現在プレミアリーグで6連勝中。カップ戦では途中出場だったモハメド・サラーもスタメンで起用してくるだろう。今週末の両チームの"再戦"に注目だ。

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