「結局、ビデオ判定なんて役に立たない」酒井宏樹所属・マルセイユへのPK判定に、ストラスブール指揮官が憤慨!

2018年09月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

酒井のアシストでマルセイユが劇的勝利を飾るも…

マルセイユで酒井と息の合ったプレーを披露しているトバン(右)。PK獲得は、ゴール前でボールをロストした後、DFと競り合った結果によるものだった。 (C) Getty Images

 フランス1部、リーグ・アンの第7節が9月26日(現地時間)に行なわれ、酒井宏樹が所属するマルセイユは、川島永嗣が加入したストラスブールと対戦。酒井はベンチスタート、川島はベンチ外と、「日本人対決」とはならなかった。

 2-1とマルセイユのリードで迎えた52分、左SBのジョルダン・アマビがレッドカードで一発退場となり、酒井が投入された。

 マルセイユは89分に追いつかれるが、アディショナルタイムに酒井がDFラインを突破。ゴール前に左足でラストパスを送ると、走り込んだヴァレール・ジェルマンがダイレクトに右足で合わせ、3-2でマルセイユが勝利している。

 酒井がアシストしたこの決勝ゴールは、第7節のベストゴール5傑に選出された。

 ところが、この試合で物議を醸しているのが、マルセイユの2点目となったPKだ。フランス代表FWフロリアン・トバンが、ペナルティーエリアで倒されたことによるものだったが、ストラスブールのティエリ・ロライ監督は、「あれはダイブだった」と痛烈に批判している。

 フランスの全国紙『L’EQUIPE』は、ロライ監督が試合後のインタビューで「我々はよく戦ったと思う」とコメントし、判定への不満をぶちまけるコメントを掲載している。

 「我々が"ひとり少ない相手"に苦汁を味わうのは、サンティティエンヌ戦に続いて2回目だ。選手たちは90分、すばらしい戦いをしたと思う。だが、アディショナルタイムに起こったことについては、お手上げだ。

 信じてもらえないだろうが、内容は悪くなかった。だが、相手チーム以外の"大きな敵"がいたことは想定外だ。あれはなぜ、PKだったんだ? PKとなるためには、ファウルが必要だが、あれはパトリック・ダフィ並みのダイビングだろう。ブラーヴォ! そう映画の『アトランティスから来た男』だよ。

 申し訳ないが、あれがPKだという判定は認められない。トバンは自ら落ちたことを認めていたよ。結局、ビデオ判定は役に立たない。いや、もちろん役に立つんだろうが、ろくに"判断できない"人たちが使っているなら、同じことだ。判断に必要な人間が増えていくだけだろう。

 まあ、不平はこのくらいにしよう。僕らは土曜日にある試合で、ディジョンに勝つことを考えるさ」

 リーグ・アンでもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を導入しているが、今回のように、活用の仕方については未だ賛否両論あるようだ。

 なお、マルセイユはこの勝利で、パリ・サンジェルマン、リヨンに続く3位に浮上している。

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