２年４か月ぶりのゴールを決めた日本人FW、宮市亮への称賛の声が止まらない。

　現地時間９月21日、ザンクトパウリに所属する宮市は、ブンデスリーガ２部第６節のインゴルシュタット戦で70分から途中出場。そして82分に背後への抜け出しからヘディングでゴールを決め、チームを１-０の勝利に導いた。

　立て続けに両足の前十時靭帯を断裂し、長く苦しいリハビリ生活を送ってきた男にとって、まさに待望の一発だった。

　復帰戦での一撃に、ドイツの地方紙『Muenstersche Zeitung』は「誰もが予想もしなかったであろう"ジョーカー"宮市が、相手にとどめを刺した！　ザンクトパウリがインゴルシュタットを下す、決勝ゴールを決めた。１-０で勝利！　なんということだ」と感嘆するなど、現地メディアもこぞって宮市のパフォーマンスを褒めちぎった。

　選手生命も危ぶまれた大怪我からのドラマチックな復帰。その過程を誰よりも近くで見続けてきたザンクトパウリのチームメイトたちも歓喜し、そして祝福の声をSNSで発信している。

「最高の眺めは、困難を乗り越えた後にやってくる。亮、お前のゴールが嬉しいぜ、兄弟！」（MFジェレミー・ドゥツィアク）

「勝利は嬉しい。特に亮のことはね」（MFマービン・クノル）

「最高の試合じゃなかったけど、皆で良く守ったし、情熱を持ってやり遂げた。みんな、亮のことが嬉しくてたまらない。彼は凄いやつだ！」（DFクリストファー・アフェフォル）

　感慨深い復帰に、チームメイトたちから熱き言葉を送られた宮市。このゴールを弾みにして、ますます輝きが増すことを期待したい。