ベンフィカをはじめ複数のクラブからオファー。
堅実なセービングでアルゼンチンのW杯準優勝に貢献した守護神のロメロは、保有権を持つサンプドリアからの移籍を希望。イタリア国外に新天地を求めている。 （C） Getty Images
【サンプドリア】アルゼンチン代表GKロメロは移籍へ
７月24日、サンプドリアのフェレーロ会長とオスティSDは、セルヒオ・ロメロの代理人ミーノ・ライオラと会談し、昨シーズンはモナコにレンタル移籍していたこのアルゼンチン代表GKが、イタリア国外への移籍を希望していることを確認した。
ライオラのもとにはベンフィカをはじめ複数のクラブからオファーが届いており、サンプドリア側もあえて慰留する意向は持っていない。今後移籍の方向で話が進むだろう。
サンプドリアはすでに新GK探しに取りかかっており、現時点ではパレルモが保有権を持ち、昨シーズンはレンタルでアーセナルに所属していた元イタリア代表GK、エミリアーノ・ヴィビアーノが最有力候補に挙がっている。
【フィオレンティーナ】アルゼンチン代表DFバサンタを獲得
モンテレイ（メキシコ）は７月24日、アルゼンチン代表DFホセ・マリア・バサンタについて、フィオレンティーナによる保有権の買い取りを受け入れたことを発表した。両クラブ間が事実上の合意に達し、今後正式な移籍手続きが進むことになる。
【ローマ】アストーリ（カリアリ）の獲得が決定
昨日お伝えしたカリアリのCBダビデ・アストーリをめぐるローマとラツィオの競合は、最終的にローマ行きで決着がついた。
７月23日深夜、ローマが獲得に乗り出したニュースを聞いたサポーターに厳しく詰め寄られたラツィオのイグリ・ターレSDは、急きょカリアリのキャンプ地に飛んでカリアリのマロックSDと会談した。
しかし、すでにアストーリ自身がローマ行きの意志を固めており、ラツィオが翻意させる余地はなし。翌24日にカリアリは、獲得オプション（移籍金500万ユーロ＝約７億円）付きのレンタルでアストーリがローマに移籍することを発表した。レンタル料は200万ユーロ（約２億8000万円）。カリアリのトンマーゾ・ジュリーニ会長は、ラツィオのオファーはカリアリが要求した700万ユーロ（約９億8000万円）に届いていなかったと明らかにしている。
ローマはまた、MLSシアトル・サウンダースでプレーするアメリカ代表右SBデアンドレ・イェドリンを移籍金500万ユーロ（約７億円）で獲得した。インテル、ナポリも獲得に乗り出していたが、アメリカ人がオーナーのローマがその強みを活かした格好だ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）
７月24日、サンプドリアのフェレーロ会長とオスティSDは、セルヒオ・ロメロの代理人ミーノ・ライオラと会談し、昨シーズンはモナコにレンタル移籍していたこのアルゼンチン代表GKが、イタリア国外への移籍を希望していることを確認した。
ライオラのもとにはベンフィカをはじめ複数のクラブからオファーが届いており、サンプドリア側もあえて慰留する意向は持っていない。今後移籍の方向で話が進むだろう。
サンプドリアはすでに新GK探しに取りかかっており、現時点ではパレルモが保有権を持ち、昨シーズンはレンタルでアーセナルに所属していた元イタリア代表GK、エミリアーノ・ヴィビアーノが最有力候補に挙がっている。
【フィオレンティーナ】アルゼンチン代表DFバサンタを獲得
モンテレイ（メキシコ）は７月24日、アルゼンチン代表DFホセ・マリア・バサンタについて、フィオレンティーナによる保有権の買い取りを受け入れたことを発表した。両クラブ間が事実上の合意に達し、今後正式な移籍手続きが進むことになる。
【ローマ】アストーリ（カリアリ）の獲得が決定
昨日お伝えしたカリアリのCBダビデ・アストーリをめぐるローマとラツィオの競合は、最終的にローマ行きで決着がついた。
７月23日深夜、ローマが獲得に乗り出したニュースを聞いたサポーターに厳しく詰め寄られたラツィオのイグリ・ターレSDは、急きょカリアリのキャンプ地に飛んでカリアリのマロックSDと会談した。
しかし、すでにアストーリ自身がローマ行きの意志を固めており、ラツィオが翻意させる余地はなし。翌24日にカリアリは、獲得オプション（移籍金500万ユーロ＝約７億円）付きのレンタルでアストーリがローマに移籍することを発表した。レンタル料は200万ユーロ（約２億8000万円）。カリアリのトンマーゾ・ジュリーニ会長は、ラツィオのオファーはカリアリが要求した700万ユーロ（約９億8000万円）に届いていなかったと明らかにしている。
ローマはまた、MLSシアトル・サウンダースでプレーするアメリカ代表右SBデアンドレ・イェドリンを移籍金500万ユーロ（約７億円）で獲得した。インテル、ナポリも獲得に乗り出していたが、アメリカ人がオーナーのローマがその強みを活かした格好だ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年１月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン（当時シャフタール・ドネツク）がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち（iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています）、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年７月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。（片野道郎）