「僕らは女じゃないんだから!」C・ロナウド退場で差別発言のユーベMFが緊急謝罪へ

2018年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

出場停止は「1試合で済む」との報道も

C・ロナウドの実姉がジャッジに猛抗議をして話題になるなど、バレンシア戦の退場劇は、一夜明けてさらに波紋を広げている。(C)REUTERS/AFLO

 水曜日のチャンピオンズ・リーグ第1節、バレンシアvsユベントス戦で起きた退場劇は、いまださまざまな波紋を呼んでいる。
 
 前半29分だった。ボールのないところでクリスチアーノ・ロナウドとジェイソン・ムリージョが交錯。大袈裟に転倒した後者に対して、C・ロナウドが「早く立て!」とばかりに頭を小突く、あるいは髪を引っ張るような仕草を見せた。フェリックス・ブリッヒ主審は副審と協議のうえ、一発レッドを提示したわけだが、「酷すぎるジャッジ」「あまりにも不当だ」「ロナウドが可哀そう」など、ファンやメディアから否定的な意見が相次いでいる。
 
 そんななか、ユーベの僚友であるドイツ代表MFエムレ・ジャンも試合後に援護射撃。だがこれがなんとも軽率な発言だった。「あんなのがレッドカード? あり得ないよ。僕たちは女じゃないんだからさ。髪を引っ張っただって? 女のすることだよ。僕らはここでフットボールをやってるんだからね」と言い放ったのだ。

 
 当然、ジャンのSNSには「性的差別だ!」「女子のフットボーラーに失礼千万!」「お前こそレッドカードだ!」と、抗議のメッセージが殺到。すぐさま選手本人が弁明と謝罪のメッセ―ジを書き込む事態に発展した。「まったく意図しないところで、変なふうに伝わってしまったようだ。女性や女子フットボールを愚弄するつもりなど毛頭ないし、普段の僕の振る舞いを知っている人なら、性的差別などしない人間だと分かってくれるはずだ」と綴り、「ただ、不快に感じられた方が多かったと思う。心からお詫びしたい」と陳謝した。
 
 一方、気になるのはC・ロナウドのペナルティーだ。2試合以上と目されているが、米ネットワーク『ESPN』や英紙『The Mirror』など大手メディアによると、どうやら「1試合で済みそうだ」とのことで、「第3節のマンチェスター・ユナイテッド戦には出場の見込み」と報じられている。もしそれが事実なら、退場処分を取り消さないまでも、UEFAの裁定委員会が"お粗末ジャッジ"に対して一定の配慮をした結果かもしれない。
 
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