南野は70分から登場! EL初戦の「レッドブル対決」は劇的勝ち越しのザルツブルクに軍配上がる!!

2018年09月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

アウェーチームは常に先手を取り続ける

土壇場で追いつかれたザルツブルクだったが、その後にさらなるドラマが待っていた。写真は最後のCKをしのいで勝利が決した瞬間。守備に多くの時間を割くことになった南野(18番)も歓喜の輪に加わった。 (C) Getty Images

 9月20日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ第1節が行なわれ、グループBではレッドブル・ザルツブルクが3-2でRBライプツィヒを下した。
 
「レッドブル」系列のクラブ同士の対決ということで注目を浴びた一戦、ザルツブルクの南野拓実はベンチで試合開始を迎えた。
 
 試合はボールポゼッションではホームのライプツィヒが上回り、カンプルらがフィニッシュまで持ち込む場面も見られたが、主力選手を何人も温存したチームは連動性に欠け、効果的な攻撃は数えるほどだった。
 
 対して、ザルツブルクはベストメンバーに近い布陣で臨み、一般には格上と見られるライプツィヒを上回るプレーを披露。前線からの厳しい守備は相手DF陣のミスを誘い、攻撃では複数の選手が絡んでのスピーディーな組織プレーでチャンスを生み出していく。
 
 そして20分、アウェーチームは相手DFのバックパスにダブールが反応して抜け出す。追走したライプツィヒのウパメカノは背後から足を伸ばしてボールに触れるが、これをGKムボゴは処理できず、ボールははね返って浮き上がる。ダブールは反応良くこれを頭で詰め、先制ゴールを奪った。
 
 敵地でリードしたザルツブルクは、さらにその3分後、SBのウルマーが右サイドを抜け出してグラウンダーのクロス。ファーサイドのハイダラはフリーで難なくゴールに流し込み、追加点を挙げる。
 
 2点差をつけられたライプツィヒは、後半開始時に交代枠を全て使い、SBハルステンベルク、MFデンメ、そしてFWポウルセンを投入して流れを変えようとする。しかし、最初のチャンスはザルツブルクに訪れ、55分、スルーパスに抜け出したダブールが、右ポストを叩くシュートを放った。
 
 その後もなかなか効果的な攻撃を展開できずにいたライプツィヒだが、70分、ペナルティーエリア左端でザルツブルクのDFが胸トラップしたところを、ライマーが素早く寄せてボールを奪い、右足アウトサイドのシュートでゴール左隅に追撃のゴールを決める。
 
 1点差に迫られたザルツブルクはこの直後、ヤボに代えて南野を投入。攻撃のギアを上げて、再三ライプツィヒ・ゴールに迫る。南野は2トップの一角に入り、鋭いターンでFKを獲得するなど、躍動感溢れるプレーをいきなり披露する。
 
 対するライプツィヒは80分、カンプル、クーニャが惜しいシュートを放つが、GKヴァルケが好守でゴールを許さない。しかしその2分後、ハルステンベルクが南野をかわしてから左サイドのカンプルへパス。ここからの正確なクロスに、ポウルセンが打点の高いヘッドで合わせ、ついに同点とした。
 
 終盤で追いつかれたザルツブルクだが、その躍動した攻撃が緩むことはなく、終了間際の89分、ユヌゾビッチ、ヴォルフの連続ヒールパスでグルブランドセンが抜け出し、ペナルティーエリア内で冷静に切り返して、ゴール右隅に勝ち越しのシュートを突き刺した。
 
 5分のアディショナルタイム、何とか勝点1を狙って攻めたライプツィヒは、最後のチャンスとなったCKでイルザンカーが競り勝ってヘディングシュートを放つが、虚しくクロスバーを越え、直後に試合終了の笛がホームスタジアムに響いた。
 
 ザルツブルクは劇的なかたちで、敵地で勝利、白星発進に成功した。次節は10月4日、セルティックをホームに迎える。
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