９月19日（現地時間）、チャンピオンズ・リーグ（CL）グループステージ第１節が行なわれ、欧州各国でグループE～Hの８試合が繰り広げられた。
 
　現在、欧州３連覇中のレアル・マドリーは、昨シーズンに４強入りと大躍進を見せたローマを本拠地サンチャゴ・ベルナベウに迎え、序盤から次々にシュートを浴びせて、前半終了間際にはゴール正面のFKをイスコがゴール左隅に決めて先制点を奪う。

 
　後半も攻勢を維持した王者は、58分にベイルがスピードを活かして抜け出し、強烈なシュートを突き刺して追加点を奪うと、アディショナルタイムにはマリアーノがGKオルセンを巻く鮮やかな一撃でダメを押した。
 
　この２チームと同じグループGのもう１試合、西村拓真が加わったCSKAモスクワがチェコのプルゼニの本拠地に乗り込んだ一戦は、ホームチームが２点を先取するも、後半アディショナルタイムにCSKAモスクワはPKで同点。西村はベンチ入りするも、デビューは持ち越しとなった。
 
　グループEのバイエルンは、10分にレバンドフスキがアラバのクロスを受けて右に流れながら巧みに先制ゴールを挙げ、54分には今シーズン初スタメンのサンチェスが、古巣相手に２点目を決めた。なおこの試合で、ミュラーはCL通算100試合出場を記録。一方、ロッベンはCLで17シーズン目を迎えた。
 
　グループFでは、波乱が起きた。名将グアルディオラがベンチ入りを禁じられたマンチェスター・シティが、ホームでリヨンに敗れたのだ。前半のうちにコルネ、フェキルにゴールを許して２点をリードされると、反撃は67分のB・シウバの１点に止まり……。これでマンチェスター・Cは、CLではホーム３連敗を喫している。
 
　最後にグループHでは、ユベントスがバレンシアをホームで２-０と撃破したが、エースのC・ロナウドが前半途中でムリージョとのトラブルで一発退場となり、さらに怪我人続出とアクシデントの連続。しかしプレーは冷静そのもので、２つのPKをモノにし、終盤は防戦一方となるも、最後までゴールを守り切った。
 
　一方、CL本戦初出場のヤングボーイズと対戦したマンチェスター・ユナイテッドは、こちらも敵地で勝利。ポグバの素晴らしい突破からの弾丸シュートなどで３点を挙げるとともに、粘るホームチーム相手にクリーンシートを達成した。試合前は人工芝に対する不安も取り上げられていたが、これを乗り越えて初戦を飾っている。
 
　各試合の結果と得点者は以下の通り。２節は10月３日にグループE～H、４日にA～Dの試合が行なわれる。
 
◇グループE
アヤックス ３-０ AEKアテネ
得点：タグリアフィコ（46・90分）、ファン・デベーク（77分）
ベンフィカ ０-２ バイエルン
得点：レバンドフスキ（10分）、サンチェス（54分）
 
◇グループF
シャフタール・ドネツク ２-２ ホッフェンハイム
得点：シ＝イスマイリー（27分）、マイコン（81分）　ホ＝グリリチュ（６分）、ノルトベイト（38分）
マンチェスター・シティ １-２ リヨン
得点：マ＝B・シウバ（67分）　リ＝コルネ（26分）、フェキル（43分）
 
◇グループG
プルゼニ ２-２ CSKAモスクワ
得点：プ＝クレメンチク（29・41分）　C＝チャロフ（49分）、ヴラシッチ（90＋５分）
レアル・マドリー ３-０ ローマ
得点：イスコ（45分）、ベイル（58分）、マリアーノ（90＋１分）
 
◇グループH
バレンシア ０-２ ユベントス
得点：ピャニッチ（45・51分）
ヤングボーイズ ０-３ マンチェスター・ユナイテッド
得点：ポグバ（35・44分）、マルシアル（66分）