チャンピオンズ・リーグ（CL）が現地時間９月18日に開幕する。

　３連覇中ながら、クリスチアーノ・ロナウドが去った王者レアル・マドリーはタイトルを守れるだろうか。その宿敵バルセロナは、５年ぶりの王座奪還をめざしている。昨シーズンのファイナリスト、リバプールは夏の補強でさらにチーム力を増した。

　他にもC・ロナウドを獲得したユベントスや、昨シーズンのプレミアリーグを圧倒的な強さで制したジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティをはじめ、バイエルン、パリ・サンジェルマンなど、多くの強豪が戴冠を狙っている。

　イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は18日付の紙面で、優勝候補の筆頭となる３チームにユベントス、マドリー、バルセロナを挙げた。さらに、２番手にはシティ、バイエルン、リバプール。３番手にアトレティコ・マドリー、ローマ、トッテナムと予想している。
 

　また同紙は、30名の識者に優勝候補を問うアンケートも実施した。デメトリオ・アルベルティーニ、フランコ・バレージ、ファビオ・カンナバーロ、ジャン＝ピエール・パパン、エマニュエル・プチ、ゲオルゲ・ハジ、フロリン・ラドチオウ、デコなど、フットボールの歴史を刻んできたレジェンドたちをはじめ、元フランス代表監督のレイモン・ドメネク、現役選手のハカン・チャルハノール（ミラン）らが対象だ。

　30名のうち最多の９名が選んだのは「ユベントスかシティ」という回答。さらに「ユベントス」単独を選んだのが６名で、「シティ」単独に票を投じたのは４名だった。ユベントスとシティの２チームだけで、半数を上回る19票を獲得している。

　その他で複数の票を得たのは、３票の「ユベントスかバルセロナ」のみ。それ以外に挙がった回答は、いずれも１票ずつに終わった。

　興味深いのは、マドリーの名前がほとんど挙がらなかったことだ。「マドリーかバルサかバイエルン」と「ユーベかマドリーかパリSG」の１票ずつのみ。ジネディーヌ・ジダン前監督とC・ロナウドが去った"白い巨人"の４連覇は難しいと見られているようだ。

　ただし、CLはなにが起きるか分からない、なかなか予想どおりにはいかない大会だ。来年６月１日、アトレティコ・マドリーのホームスタジアムであるワンダ・メトロポリターノでビッグイヤーを掲げるのは、どのクラブになるだろうか。