鬼門のアノエタで先制点を許す苦しい展開も、バルサが逆転で4連勝! 

2018年09月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

主力数人を温存した前半は攻守に機能せず。

出場のチャンスを与えられたラフィーニャ(背番号12)だが、効果的なプレーはまるで披露できず、指揮官の抜擢に応えられなかった。(C)Getty Images

 現地時間9月15日に実施されたラ・リーガ第4節、レアル・ソシエダ対バルセロナの一戦はアウェーのバルサが2-1で勝利し、見事に開幕4連勝を飾っている。

 スタジアムはバルサが過去8シーズンのラ・リーガで一度しか勝てていないアノエタ。改修工事により陸上トラックが取り除かれたが、それでも王者の苦手意識までは変わらなかった。先制したのは、ホームのソシエダだった。

 12分、ルベン・パルドの右サイドやや内側からのFKを、エクトル・モレーノがファーサイドからヘッドで折り返すと、CBアリツ・エルストンドのゴラッソが飛び出す。ダイレクトで放った左足ボレーは、左のポストをかすめながらバルサ・ゴールに吸い込まれた。
 
 火曜日のチャンピオンズ・リーグ(PSV戦)に備えてセルヒオ・ブスケッツとコウチーニョを温存したこともあり、バルサはまったく機能していなかった。選手同士の距離間が悪く、パスミスが繰り返され、すべてがチグハグ。リオネル・メッシやルイス・スアレスの個人技頼みの展開が延々と続いた。

 バルサのエルネスト・バルベルデ監督は、コウチーニョを46分、ブスケッツを57分という早い時間に投入せざるをえなかった。

 バルベルデ監督の「チームを軌道修正する力」は、今シーズンもピカイチだった。そのことを証明するかのように、本来のレギュラー陣が揃ったバルサは、あっさり逆転に成功する。前半からあれほど手を焼いていたソシエダ守備陣を難なく攻略し、63分にスアレスがエリア内のこぼれ球を押し込んで同点とすると、その3分後にはウスマンヌ・デンベレが左足で流し込んだ。

 ソシエダとしては、試合前に引退セレモニーを行なったイマノル・アギレチェに勝利を捧げたいところだったが、2点を失ってからは疲れもあり、足が止まり始めた。彼らがふたたびバルサのゴールネットを揺らすことはなかった。

 終わってみれば2-1、バルサが昨シーズンに続いて鬼門アノエタを攻略した。とはいえ、ブスケッツとコウチーニョが投入される前のチーム状況があまりに酷かっただけに、手放しでは喜べない。まもなくCLもスタートするだけに、新加入選手やラフィーニャら復帰組のさらなる成長が待たれる。
 
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