「彼はイニエスタにだってなれる」智将ポチェティーノが太鼓判を押す“未完の大器”

2018年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

やや褒めすぎる傾向にある指揮官だけに…

特大の才能を持つウインクス。指揮官の期待に応え、スターダムを駆け上がっていけるか。(C)Getty Images

 9月14日、トッテナム・ホットスパーのアルゼンチン人指揮官、マウシリオ・ポチェティーノが記者会見に臨み、未完の大器にエールを贈った。
 
 聖地ウェンブリーで行なわれる大一番、リバプール戦を翌日に控えた智将は、この1年近く怪我に泣いてきた司令塔、ハリー・ウインクスについて問われ、こう答えたのだ。
 
「ハリーのフットボールセンスに疑いの余地はない。イングランド代表の未来を背負って立つプレーヤーのひとりなのも間違いないし、私が見た限りでは、シャビやアンドレス・イニエスタのような違いを生み出す選手にだってなれるだろう。クラブと代表の両方で決定的な仕事ができる中心軸にだ」

 
 現在22歳のウインクスは、ハリー・ケインやダニー・ローズ、カイル・ウォーカーらを輩出したスパーズのアカデミー出身。圧倒的な技巧と非凡なパスセンスだけでなく、端正なマスクの持ち主で女性ファンの人気も高く、サポーターにとってはアイドルのような存在だ。しかし2年目の2016-17シーズン、3年目の昨シーズンは足首の怪我に苦しみ、どちらも後半戦をほぼ棒に振った。今シーズンも出遅れてしまい、4節を終えて3試合に出場しているものの、わずか6分間のプレータイムしか与えられていない。
 
 主戦場は中盤センターで、エリック・ダイアーやムサ・デンベレ、ヴィクター・ワニャマといった歴戦の勇士たちと熾烈な定位置争いを演じてきた。ポチェティーノ監督はウインクスのさらなる発奮に期待を寄せている。
 
「図抜けた能力を持っているが、コンシステンシー(継続性)が不足しているのは明らかであり、怪我とも上手く付き合っていかなければならない。そこをクリアすれば大きく飛躍できるはずだから、しっかりサポートしていきたいね。本当の勝負はこれからだよ」
 
 とはいえ、ポチェティーノ監督は選手をやや大袈裟に称えることで有名だ。英紙『Metro』はその点を指摘し、「2016年に監督はユースの有望株、マーカス・エドワーズを"小さなメッシ"だと絶賛した。現在19歳のエドワーズはオランダのスパルタで燻ぶったままだ」とひとつの事例を挙げている。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事