毒を盛られた可能性も!? ロシアW杯決勝に乱入した反体制派集団の一人が重傷 「視力を失い、身体を動かせず…」

2018年09月13日 サッカーダイジェストWeb編集部

囁かれてきた“恐ろしい反撃”が実行された?

ロシアW杯決勝で反体制の抗議活動を行なった「プッシー・ライオット」。そのメンバーの一人が、重傷を負ったようだ。 (C) Getty Images

 反体制的な過激活動を続けてきた集団「プッシー・ライオット」のメンバーが、重体になったというロシア・メディア『Meduza』の情報を、各国メディアが取り上げている。

 その名を全世界に知らしめたのは、フランス対クロアチアのロシア・ワールドカップ決勝だ。フランスが2-1のリードで迎えた51分、キリアン・エムバペのシュートをGKダニエル・スバシッチがセーブした直後、突如として4人の女性メンバーが乱入。古めかしい警官や看守の制服を着て、それぞれが異なる場所に向かって駆け出したのだ。

 すぐさまセキュリティーに取り押さえられたものの、ロシアのウラジミール・プーチン大統領の眼前で繰り広げられた、政治犯の釈放などを政府に求めるための抗議活動は、世界で大きな話題となった。

 その後、しばらくは彼らの情報は表沙汰になることはなかったが、9月13日、『Meduza』のニュースを受け、米紙『NewYork Times』は「プッシー・ライオットのメンバーであるプヨトル・ベレジロフ氏が、モスクワ市内の病院に緊急搬送された」と報道。ベレジロフ氏のパートナーであるベロニカ・ニクルシーナさんの証言を基に、記事をまとめている。

「ロシアW杯の暴動に参加していた彼は、この火曜日、モスクワの病院に運び込まれた。かなりの重症であり、視力を失い、身体も動かせず、ろくに話せない状態で、毒を盛られた可能性がある。昏睡状態に陥って、彼女(ベロニカ)の声を認識できなくなり、反応もなくなった」

 幸いにも、ベレジロフ氏は回復傾向にあり、自らの名前や仲間の名前を喋り始めたというが、一部メディアでは、ロシアW杯の一件以降、まことしやかに囁かれていた"恐ろしい反撃"が実行に移されたのかもしれないと、波紋を広げている。
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