A代表の選手はU-21代表とどう違う?森保”兼任監督”がなにより感じたのは…

2018年09月12日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「技術、戦術理解度を持っていることはもちろんですけど」

A代表での初陣で快勝を収めた森保監督。試合後の会見で、A代表のクオリティの高さを語った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2018]日本 3-0 コスタリカ/9月11日/パナソニックスタジアム吹田
 
 森保一監督はA代表での初陣で、コスタリカに3-0の快勝。2020年の東京五輪を戦うU-21代表も率いているこの指揮官にとっては、特別な価値のある勝利となったようだ。
 
 その理由が、U-21代表の目指すべきレベルが明確になったこと。コスタリカ戦後の会見で、「A代表の監督をやることで、どんな高みを目指してやっていくのかがはっきりと、私自身が東京オリンピック世代の選手たちに提示できる」と話している。
 
 では、兼任監督の目から見て、A代表の選手とU-21代表とでは、現在のレベルはどう違うのか。
 
「このキリンチャレンジカップでA代表に移行してきて感じたのは、まずは選手のクオリティが高いということ。それぞれのクラブでポジションを掴んで、キャリアを積んでいっている選手のレベルの高さを感じさせてもらいました」
 
 当然ながら、クオリティの差は明らか。Jリーグで定位置を掴んでいない選手もいるU-21代表の選手に対し、A代表の選手は欧州リーグでスタメンを張る選手もいる。
 
 しかし、森保監督がプレーの質以外にも挙げた要素が印象的だった。
 
「A代表の選手たちは技術、戦術理解度を持っていることはもちろんですけど、やはり今日見せてくれた戦う気持ち。自分の責任をまっとうする、粘り強く戦う、やはり技術面だけでなく、そのメンタル面も含めて、東京オリンピック代表の選手は、すべての面を上げていかなければいけない。そう認識できる良い経験になった」
 
 技術面より強調したのが、粘り強く戦う姿勢だった。
 
 A代表の経験をU-21代表に落とし込める。これも兼任監督のメリット。果たして森保監督はいかに、ふたつのチームをスケールアップしていくのか。手腕が問われる。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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