【森保ジャパン最新序列/4-4-2編】地位を固めた中島&堂安。焦点は青山の相棒探し

2018年09月12日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

槙野はDFリーダーとして最終ラインを統率

コスタリカを3-0で蹴散らした森保ジャパン。記念すべき初陣を完勝で飾ることができた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 9月11日に大阪・吹田スタジアムで行なわれた日本対コスタリカの一戦は、3-0のスコアで日本が完勝を収めた。16分に相手のオウンゴールで先制すると、66分には南野拓実、さらにアディショナルタイムの90+3分には伊東純也がそれぞれ代表初ゴールを決め、森保ジャパンは記念すべき"初陣"を勝利で飾ることができた。
 
 理想的な形で新体制はスタートを切ったなかで、アピールに成功したのは誰だったか。森保一監督は3-4-2-1を得意のシステムとするが、本稿ではコスタリカ戦で採用された4-4-2をベースに、メンバー入りした22選手を対象に、各ポジションの序列を考察する。
 
【GK】
◎東口順昭/〇権田修一/△シュミット・ダニエル
 
 まずGKは、コスタリカ戦で先発に抜擢された東口が期待どおりのパフォーマンスで勝利に貢献。大きなミスもなく、安定したセービングでクリーンシートを達成した以上、指揮官の印象は良かったはず。権田とシュミットは出場がなかっただけに横一線だが、代表での経験を考慮して、前者を二番手とした。
 
【CB】
◎槙野智章/〇三浦弦太/△植田直通/△冨安健洋
 
 吉田麻也や昌子源を欠くなかで、槙野はDFリーダーとして最終ラインを統率。果敢なシュートブロックも見せるなど、経験者らしい落ち着き払ったプレーを披露。コンビを組んだ三浦は空中戦で強さを発揮するなど持ち味を存分に発揮し、最後まで集中したディフェンスを見せてはいたが、槙野の立ち位置を脅かすほどのインパクトは放てなかった。ともに欧州組の植田、冨安にはチャンスが訪れず、今回は悔しい結果に終わった。
 
【SB】
右=◎室屋成/〇守田英正
左=◎佐々木翔/〇車屋紳太郎
 
 室屋は中盤との連係がスムーズで、機を見たオーバーラップも見せた。守備も粘り強く、及第点の出来。途中出場の守田は本職のボランチではなかったとはいえ、与えられたタスクをソツなくこなしてみせた。レギュラーを奪うほどではなかったが、右SBとして十分に計算できる働きぶりだった。
 
 佐々木は、CKのチャンスに相手のオウンゴールを誘う強烈なヘディングシュートをお見舞い。簡単に相手にかわされるなど守備面は盤石ではなかったとはいえ、決定的な仕事に絡んだだけに、レギュラー確保に向けて確かな一歩を踏み出したと言える。78分からピッチに立った車屋は攻守のバランスを上手く取っていたが、プレータイムは限られていたとはいえ、佐々木を上回るプレーは見せることができなかった。

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【日本代表PHOTO】日本 3-0 コスタリカ|南野、伊東の代表初ゴールなど、3ゴールで森保監督初陣を勝利で飾る!守備陣は無失点!

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