A代表デビューはお預け! 伊藤達哉は同世代の躍動をどんな気持ちで眺めたのか? 「俺だったら…」

2018年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

伊藤が痛感した「厳しさ」とは?

コンディションが万全ではなくA代表デビューとならなかった伊藤。そんな若武者は試合後に悔しさを滲ませた。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

[キリンチャレンジカップ2018]日本 3-0 コスタリカ/9月11日/吹田S

 森保一監督の下での初陣を見事に快勝スタートで飾った日本代表。3-0という結果に加え、堂安律や中島翔哉など抜擢された若手選手たちが躍動した試合内容は、ファンを十分に納得させられるものであったに違いない。


 そんな試合後、手応えを口にする選手が多いなか、悔しさと課題を口にしたのは、ハンブルクに所属する伊藤達哉だ。この試合には、ドイツからの長距離移動の影響もあってか、「体調は万全じゃなかった」という。

 ハンブルクでの遠征先からバス移動を含めた長時間の移動を経て、代表に合流した伊藤は、「旅の移動のせいか、身体は重かった。最後の方は良くなってきましたけど、もう少し早くアピールできていたら、状況は違っていたかもしれない。厳しさを痛感しました」と、代表戦と所属クラブとの両立の難しさを、その身をもってして経験したのである。

 この日のピッチでは、自身と年齢の近い選手が躍動した。とくに2列目では、南野拓実や中島、そして同じ東京五輪世代である堂安が鮮烈な輝きを放った。それだけに伊藤は、淡々としながらも悔しさを募らせる。「俺だったらというシーンは何回かあった」とピッチ脇から見つめ、沸き上がった想いを口にした。

「ウズウズするというのは終始ありました。『出してくれ』っていうのは、ずっと思ってましたね。仮に出ても違いを作れる自信もあったので、なおさら残念です」

 それでも、ドイツの古豪ハンブルクで研鑽を積んでいる若武者は、「毎日がアピールの場になる」と前向きに語る。

「クラブチームに戻ってからは毎日がアピールする場でもあると思う。あと今日は2列目の選手が躍動していて、『負けてらんねぇな』っていう気持ちがあります。ブンデスリーガは世界屈指のリーグだと思いますし、そこでやれていたことがここで出来ないとは思っていない。自信はある」

「ドイツに帰ってから真摯にやっていこうというモチベーションが高い」と語る伊藤。今回の日本代表で味わった悔しさを晴らすべく、その目はドイツで再び己を磨き直す決意に溢れていた。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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