ラ・リーガのアメリカ開催、選手協会は「最終決定を下すのは選手」と強調

2018年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

今季の対象試合はジローナ対バルセロナと言われるが。

アメリカ開催の可能性があるのは、来年1月下旬に予定されている21節のジローナ対バルセロナのようだが、はたして…。(C)Getty Images

 スペインでは、ラ・リーガの試合をアメリカで開催することの是非が議論されている。

 英国公共放送「BBC」によると、スペインサッカー選手協会(AFE)は声明で、国外での試合開催について最終的に決定を下すのは選手たちだと主張した。

 メディア会社「Relevent」と15年契約を結んだリーガ・エスパニョーラは、シーズン中にリーグ戦1試合をアメリカで開催することで合意している。

 今シーズンの対象試合と言われているのが、ジローナ対バルセロナの一戦だ。ジローナは両クラブとカタルーニャ地域の成長のチャンスとしており、リーグ側はサポーターのために交通費や宿泊費を支援するとも言われている。
 
 だがAFEは、9月10日の会議でも国外開催計画への懸念を表明した。声明で「選手たちがAFEを通じ、アメリカ開催に関する最終決定を下す」と主張。「合意に関する情報の不足に選手たちは不快感を覚えている」と強調した。

 AFEは各チームのキャプテンを通じて選手たちと開催計画を共有できるように、計画の報告書の提示を求めている。

 AFEのダビド・アガンソ会長は先月、アメリカ開催に反対の意向を表し、決定を非難するとともに、必要であればストライキも辞さない考えを明かした。

 シーズン中の国外開催、それも遠いアメリカでの試合開催となれば、選手やファンにとって負担になることは間違いない。ただ一方で、商業面での利益や今後に向けたブランド力強化を期待できるのも確かだ。

 グローバル時代だからこその課題に、ラ・リーガと選手たちはどのような決断を下すのだろうか。
 
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