【ネーションズ・リーグ】ポルトガル、C・ロナウド不在も鋭いカウンターで主導権を握りイタリアを撃破!

2018年09月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリアは前の試合から9人を入れ替える

B・シウバ(11番)はテクニカルなプレーで違いを見せ、勝利に貢献した。イタリアはキエーザ(14番)が奮闘したものの、チームとしてのプレーの質の差は明白だった。 (C) REUTERS/AFLO

 9月10日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグが欧州各国で行なわれ、リーグA・グループ3では、ポルトガルが1-0でイタリアを下した。
 
 3日前にホームでポーランドと辛うじて引き分けたイタリアが、ポルトガルのリスボンに乗り込んだ一戦。ポルトガルはクリスチアーノ・ロナウドが今夏に加入したユベントスでの調整を優先して代表を辞退、一方のイタリアはポーランド戦から9人もメンバーを入れ替えてきた。
 
 試合は開始4分、ポルトガルがショートコーナーから、W・カルバリョが完全フリーでのシュートチャンスを得るが、頭での一撃はゴールマウスを捉えられず。いきなりの決定機の後、しばらくはイタリアが攻勢を保つが、すぐにホームチームは主導権を奪い返した。
 
 ボールを得てから、W・カルバリョ、B・シウバ、A・シウバらがスムーズにパスを繋ぎ、ブルーマが幾度もシュートチャンスを得るポルトガルに対し、イタリアの最終ラインは自陣で相手をフリーにすることが多く、幾度もピンチを迎える。
 
 ポルトガルは20分、カウンターからA・シウバが鋭い切り返しを見せてシュートを放ち、27分にはW・カルバリョの縦パスをブルーマが頭でゴール前に送ると、GKドンナルンマがパンチングできずにこぼれたところをB・シウバが詰める(ゴールライン上でブロックされる)など、チャンスを量産していった。
 
 さらに32分には、M・ルイの左からのクロスがイタリアのクリスタンテに当たって軌道が変わり、クロスバーをヒットする。35分のW・カルバリョのミドルも、わずかに右外に逸れるという惜しいものだった。
 
 攻撃では良いところの少なかったイタリアは、41分に相手のクリアをペナルティーエリア外からジョルジーニョがダイレクトで叩いた他、44分にキエーザの右からのパスを受けたザザが右に流れながらシュートを放つも、寄せてきたDFにブロックされる。
 
 ポルトガルは終始、ゴール前では堅守を見せ、イタリアのクロスをことごとくはね返し続けた。
 
 試合は両者スコアレスで後半を迎えるが、開始から3分で均衡は破れる。ポルトガルが中盤での厳しい守備でボールを奪い、カウンターでブルーマが左からエリアに侵入して中央にパスを入れると、これを受けたA・シウバがゴール左隅に流し込んで先制点を奪ったのだ。
 
 ついにリードを奪ったホームチームは、直後にB・シウバが右のカットインからシュート。ドンナルンマの好守に阻まれたものの、入ってもおかしくない強烈な左足の一撃だった。
 
 しばらくすると、ポルトガルが攻撃の手を緩めたこともあり、イタリアがポゼッションで上回るようになり、キエーザがフィニッシュまで持ち込んだりするが、逆にカウンターの脅威が増大し、67分にはB・シウバのスルーパスを受けたピッツィに決定的なシュートを浴びるが、ドンナルンマの好反応に救われる。
 
 再びポルトガルが敵陣でパスを回すようになってから、試合は終盤に突入。イタリアは78分、CKをザザが頭で合わせるが、クロスバーをわずかに越える。その後、攻勢に立って中央で縦パス、サイドからのクロスを入れるも、意外性に乏しいこれらのボールは、ポルトガルの堅固な守備を崩すことができない。
 
 ポルトガルは86分にもマルチンスがボール奪取からチャンスを作り、R・サンチェスがフィニッシュまで持ち込む惜しい場面を作り、以降もカウンターから再三イタリアに脅威を与えながら、タイムアップの瞬間を迎えた。
 
 リーグA・グループ3は来月、11日にポーランド対ポルトガル戦、14日にポーランド対イタリア戦が行なわれる。
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