【ネーションズ・リーグ】 新体制のスペイン、敵地でイングランドに逆転勝利! ロドリゴが殊勲の1G1A!!

2018年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

イングランドは鮮やかな速攻で先制したが…

鋭い突破からのアシストと、素早い動きからの決勝点。ロドリゴはL・エンリケ監督に初勝利をプレゼントした。 (C) Getty Images

 9月8日(現地時間)、UEFAネーションズ・リーグの各試合が欧州中で行なわれ、リーグA・グループ4ではスペインが2-1でイングランドを下した。
 
 スペインにとってはルイス・エンリケ体制での初陣。敵地ウェンブリーに乗り込んでの一戦では、立ち上がりからボールを支配し、チアゴがDFラインの裏側に抜け出す動きを見せるが、これはオフサイドラインをわずかに越えた。
 
 対するイングランドは、ピッチを広く使いながらスピーディーにボールを繋いで対抗。11分、カウンターでケインのパスを受けた左サイドのショーがフリーで持ち込んでグラウンダーの好クロスを入れると、これをラッシュフォードが合わせて先制に成功する。
 
 ホームチームが鮮やかな速攻でリードを奪ったが、その2分後、スペインはカルバハルが右サイドから中央にパスを入れ、ロドリゴがペナルティーエリア深くに切れ込んでマイナスのクロス。これをサウールが詰め、あっさり同点としてみせた。
 
 激しくもフェアで、互いに攻守の切り替えが速く、積極的に攻め合う好内容の一戦。イングランドは流れのなかからだけでなく、ロシア・ワールドカップで威力を発揮したセットプレーでもケインがフィニッシュまで持ち込んだりと、チャンスを作る。
 
 しかし、そのお株を奪うかのように、スペインは32分、左サイドで得たFKから、チアゴが入れたライナー性のボールに、ニアに走り込んだロドリゴがダイレクトで合わせ、ゴール左隅に流し込んで勝ち越しに成功した。
 
 逆転を許したイングランドは35分、ショートコーナーからラッシュフォードが競り勝ってヘディングシュートを放つが、これはGKデ・ヘアの好守に阻まれる。対するスペインも2分後、長いパス回しからカルバハルがクロスを入れ、こぼれ球をサウールが右足で叩いたが、シュートはGKピックフォードの正面に飛んだ。
 
 後半、開始早々に競り合いでカルバハルと激しく衝突したショーが昏倒。ピッチ上での長い治療の後、固定された状態で運び出され、ローズとの交代を余儀なくされる。
 
 後半もポゼッションではアウェーチームが上回り、55分、左からのクロスが流れたところをチアゴがフィニッシュまで持ち込むが、わずかに枠を外れる。61分にも左右に揺さぶりをかける攻撃から、惜しい場面を作り出した。
 
 さらに66分にもアスパスが倒されて得た好位置でのFKをイスコが直接狙う(壁にヒット)など、チャンスを作るスペインに対し、イングランドは反撃を仕掛けるも、相手の要所を締めた守備もあって、敵陣で効果的なプレーに欠け、なかなか決定的な場面を創出するまでには至らない。
 
 それでも81分、左サイドから中央に走り込んだラッシュフォードがケインの縦パスを受けて抜け出してチャンスを迎えたが、右足でのシュートは、マンチェスター・ユナイテッドでの同僚である相手守護神にはね返される。87分、得意のセットプレー(CK)では、マグワイアが競り勝つも、ボールは枠を外れた。
 
 終盤、イングランドはさらに攻撃のギアを上げて1点を狙ったものの、その圧力はスペインを潰すことはできず。9分ものアディショナルタイムのなかで、交代出場のウェルベックが、デ・ヘアがこぼしたボールをゴールに蹴り込むも、直前にファウルがあったとして同点ゴールは認められなかった。
 
 スペインは相手の猛攻をしのいで新体制での初勝利。世界4位のチームは、新大会で黒星スタートを切った。
 
 リーグA・グループ4の次の試合は12日、スペインがW杯準優勝のクロアチアをホームに迎える。
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