バルサ行きを蹴って“漢気残留”のグリエーズマン、将来の退団については「全くないとは言えない」と告白

2018年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

アトレティコの「愛情」を感じて残留

「ノーと言うのは難しかった」というバルサからのオファーを蹴ったグリエーズマンは、自身の将来についても言及している。 (C) Getty Images

 フランス代表FWアントワーヌ・グリエーズマンは、今年6月、愛するアトレティコ・マドリーへの残留を宣言した。多数のメガクラブからのオファーがあるなかでの決断は、大きな話題をさらった。

 グリエーズマンは、アトレティコとの契約を2020年まで残しているものの、当人が今年3月に「ロシア・ワールドカップ前に決めたい」と語ったことから様々な憶測が飛び交い、とりわけ契約解除金の1億ユーロ(約128億円)を支払う準備を済ませたというバルセロナについては、一時は加入が決定的とまで報じられた。

 しかし、27歳の点取り屋は、W杯開幕前の6月15日に「残ることに決めた」と発表し、笑顔でアトレティコへの忠誠を誓った。

 残留を決断したのは、なぜなのか? それをグリエーズマンは、フランス紙『L'Équipe』に対して明かした。決め手となったのは、やはり「愛情」だった。

「これだけの愛情を示してもらえれば、他のクラブに行くことはできない。アトレティコは、僕が心地良く居られるために、必要な選手と契約したり、素晴らしいチームを作り上げたりと、本当に多くのことをしてくれて、僕が最も重要な存在だと感じることができたんだ。この愛情こそが、僕が残った理由だ」

 とはいえオファーの相手は、リオネル・メッシらワールドクラスのスターを数多く擁するバルセロナだ。より多くのタイトルを手にできる可能性を考えれば、決断を下すのは簡単ではなかったようで、「バルサのようなクラブに"ノー"と言うのは難しかった」とコメント。しかし最終的には、家族と思えるほどに愛着のあるアトレティコへの想いが上回ったという。

「僕は本当に、ここで大丈夫だと思えたんだ。だってここは僕の家で、これからもクラブのために偉大なことを成し遂げたいと強く願っているからね」

 しかし将来的には、ここを離れる可能性は無きにしも非ずであるようだ。自身のキャリアについて、彼は次のように展望している。

「キャリアの最後に移籍? 全くあり得ないとはいえない。僕はMLSで引退したいって考えてもいるんだ。ロサンゼルスかマイアミになるだろうね。素晴らしい街だからね。『これぞ、アメリカ!』って感じさせてくれる気質がいいんだ」

 アトレティコ残留を決め、さらなる飛躍を誓ったグリエーズマンは、この先、どのようなキャリアを築いていくのだろうか?

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