「いまだ特大の疑問符が付く」地元紙が武藤嘉紀を辛辣批評! 指揮官ベニテスが擁護も…

2018年09月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ムトウにとって理想的でないのは明らかだ」

指揮官ベニテスの信頼を得ている武藤。プレミア初弾を決めれば一気に波に乗る可能性も。(C)Getty Images

 にわかにファンやメディアの間で批判の的となっているのが、ニューカッスル・ユナイテッドの日本代表FW、武藤嘉紀だ。
 
 今夏に950万ポンド(約14億2500万円)の移籍金で、マインツから鳴り物入りで入団。ロシア・ワールドカップ出場の影響でチームへの合流が遅めとなったが、プレミアリーグ開幕戦(トッテナム戦)ではベンチ入りし、途中出場でPKを誘発するなどエネルギッシュなプレーを披露した。だがその後は出場機会こそあるものの得点に絡むには至らず、可もなく不可もないパフォーマンスが続いている。
 
 そんな武藤に対して、「いまだ特大の疑問符が付いたままだ。ムトウは本当に950万ポンドに見合う選手なのか」と綴ったのが、地元紙『The Northern Echo』だ。「リーグ戦ではサブでの出場が続いているが、なによりも求められているゴールやアシストをもたらすのかどうか、未知数な部分が大きい。コンディション自体は良好な印象を受けるものの、チームの戦術にフィットしているとは言い難い状況だ」と断じている。

 
 そこで同紙は、ラファ・ベニテス監督を直撃。スペイン人指揮官は日本人FWの現状をこう説明して、擁護した。
 
「きわめてアンラッキーな起用が続いてしまっている。彼は正真正銘のストライカーだが、まだもっとも活躍できるポジションでプレーできていない。チームの置かれた状況から、中盤に近い位置で起用せざるを得なくなっているからだ。カーディフ戦(2節)もそうだったし、チェルシー戦でも4-1-4-1システムのなかで下がり目に控えた。ムトウにとって理想的でないのは明らかだ」
 
 とはいえ、フットボールへの情熱がプレミア屈指の土地柄だけに、そろそろ結果を出さないとサポーターも地元メディアも黙っていないだろう。チームは開幕からメガクラブとの試合が続いたとはいえ、1分け3敗の18位と、スタートダッシュに失敗しているだけになおさらだ。
 
 国際Aマッチウイーク明けとなる9月15日の5節には、本拠地でアーセナルと激突する。武藤にとってはこの大一番で、目に見える結果を残したいところだ。
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