オーストラリア人監督が指摘するボルトのサッカー選手としての弱点は? 「まだまだ多くの点で…」

2018年09月04日 サッカーダイジェストWeb編集部

地元メディアから酷評されたボルトのデビュー戦

サッカー選手として華々しいスタートを切れなかったボルト。その弱点を指揮官が明かした。 (C) Getty Images

 過去に陸上短距離で金メダル8個(オリンピック)を勝ち取ってきたスーパーアスリートとはいえ、サッカー界で生き抜くのは容易ではないようだ。

 現地時間8月31日、陸上の100m、200mの世界記録保持者であるウサイン・ボルトは、オーストラリアのAリーグ、セントラルコースト・マリナーズの練習生として、セントラルコースト選抜とのプレシーズンマッチに69分から出場。サッカー選手としてデビューした。

 金メダルアスリートの仰天転身に世界が注目したが、この試合でのパフォーマンスは決して褒められるものではなく、豪州放送協会「ABC」は、「最終的な結論を出すには、あまりに短いが、ボルトがプロレベルのサッカー選手でないという疑いが残された」と酷評した。

「すべてのことを学び、さらに向上するために何が必要か知らなければならない」(ABC)との指摘を受けたボルトのプレーについて、起用したセントラルコースト・マリナーズの指揮官はどう考えているのか? 現地メディア『Stuff』の取材で応えている。

 ボルト入団を歓迎したセントラルコースト・マリナーズのマイク・マルヴェイ監督は、「正直言って、ウサインはフィットしていないよ」と明かし、サッカー選手としての不足している点を指摘した。

「陸上競技のコーチは、加速させたり、減速させたり、様々な方向に転換するような運動を教えることはない。しかし、その動きがフットボールには存在する。ボルトはそれに苦しんでいる」

「まだまだ至らない点が多分にある」と語るマルヴェイ監督だが、それでもボルトにはポジティブな要素は多いとも口にした。

「彼は間違いなく強い意志を持っている。我々は彼がここにいてくれることを喜んでいるよ。そして、ボルトはこのチームの環境で役割を任されることを喜んでいる。ポジティブな要素は、ネガティブなことよりも遥かに重要だ」

 はたして、スーパーアスリートであるボルトはサッカー界でも成功を手にできるのか? そのプレーには引き続き注目だ。

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