「君たちは我々が負けた方が良かっただろ?」マンU復活の証!? 饒舌モウリーニョが記者を皮肉る

2018年09月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

一発退場のラッシュフォードについては…「うぶな子ども」と語る

久しぶりの白星を手にして上機嫌だったモウリーニョは、試合後、“らしさ”全開で記者の質問に応じてみせた。 (C) Getty Images

 現地9月2日、マンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグ第4節でバーンリーに2-0と勝利。開幕3戦で2敗を喫して不穏な空気に包まれていたジョゼ・モウリーニョ監督とチームだけに、ホッと胸をなでおろしているだろう。

 ブライトンとトッテナムを相手に連敗を喫し、指揮官の進退や内紛が騒がれていたユナイテッド。それだけに、バーンリー戦の前には、一部のサポーターによる抗議バナーもスタジアム上空に掲げられた。

 そこに書かれていたのは、「エド・ウッドワード、失敗のスペシャリスト」の文字。この夏、モウリーニョが望んだ補強を実現しなかったウッドワードCEOを批判するバナーだ。

 だが、英公共放送「BBC」よると、試合前からウッドワードCEOとの対立を否定していたモウリーニョは、試合後に「(バナーを掲げた)飛行機は見ていない」と述べ、一部サポーターやメディアによる批判を一蹴した。

「今日はウッドワードが勝ったね。2-0でウッドワードの勝利だ」

 また、前節の敗北以降、周囲の喧噪の中で、新聞を読むことはなかったというモウリーニョは、「悲しい1週間」ではなかったと強調。「私は結果がうれしい」と白星復活を喜び、"らしさ"全開で報道陣に皮肉を言い放った。

「でも、君たちの中には落胆している人もいるはずだ。我々が負けたほうが、ずっと良かったのだろうからね」

 前半からロメル・ルカクの2ゴールで先行したユナイテッドは、68分にポール・ポグバがPKを失敗し、71分にはマーカス・ラッシュフォードが相手DFフィル・バーズリーとの小競り合いで頭突きを見舞うかたちとなり、一発退場。勝利はしたものの、やや後味の悪さを残している。

 だが、モウリーニョは、「PK失敗で選手を責めることはない」と、ポグバを擁護している。

「私が責めるのは、PKを蹴ることを拒む選手だ。ポールは我々のために良いPKを決めてきた」

 さらにラッシュフォードについても、「何があったのか分からない」と述べるにとどまった。

「彼がうぶだったと言っておこう。非常に経験豊富な選手と子ども(の争い)だった。バーズリーは20年のベテランだが、マーカスはうぶな子どもだ」

 いずれにしても、ユナイテッドにとっては、インターナショナルウイークを前に一息つくことのできる白星となった。彼らは、このまま連勝街道へと進むことができるのか? プレミアリーグ再開後の第5節は、敵地で開幕4連勝と勢いに乗るワトフォードと対戦する。
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