【FC東京】約1か月ぶりに戦列復帰した橋本拳人がサポーターに陳謝…そのワケは?

2018年09月03日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

「期待に応えたかったですけど…」

鳥栖戦では59分までプレー。しかしチームを勝利に導くことはできなかった。写真:田中研治

[J1リーグ25節]FC東京0-0鳥栖/9月2日/味スタ

 橋本拳人にとっては不完全燃焼の復帰戦だったに違いない。

 9月2日、J1・25節の鳥栖戦で、18節の長崎戦ぶりに戦列復帰。7月30日のトレーニング中に右ハムストリングス筋を負傷してから、約1か月ぶりのリーグ戦出場となった。
 
 キックオフ前には、帰還を心待ちにしていたサポーターからチャントも贈られた。
 
「すごい嬉しかったですし、"やってやるぞ"という気持ちになった」
 
 ところが結果は0-0のスコアレスドロー。24試合終了時点で首位の広島との勝点差を11まで広げられ、優勝争いから離されつつあったFC東京にとっては、"勝利を逃した"試合だった。サポーターに復帰を祝福してもらっただけに、橋本も悔しさを募らせ、陳謝した。
 
「期待に応えたかったですけど、勝点3が取れず、申し訳ない気持ちです。でも、まだまだチャンスはあるので、サポーターのみなさんとともに戦っていきたいなと思います」
 
 橋本は交代する59分まで奮闘した。徐々にトーンダウンしていき、決して良いパフォーマンスとは言えなかったものの、立ち上がりは果敢にドリブルを仕掛け、守備となれば、素早くコースを潰してフェルナンド・トーレスと金崎夢生という相手の2トップへのパスを遮断した。
 
 それでもやはりチームが勝利できなければ、出てくるのは反省の言葉だ。
 
「悪くはなかったとは思いますけど、ただ勝ててないので。まだまだ上げていけると思っています」
 
 直近のリーグ戦5試合は2分3敗。橋本の完全復活がFC東京の浮上のきっかけとなるか。
 
「残りの試合も少ないので、内容よりも勝点3が欲しい。ただ良い方向には進んでいると思いますし、まだまだ諦めていないです。残りの試合でしっかりと積み重ねていけるように頑張りたい」

 25歳のボランチは意気込んでいる。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
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