C・ロナウド、ゴールへの執念を見せるも待望の瞬間は訪れず…ユベントスはパルマの抵抗を抑えて3連勝!

2018年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

点を取らせようとする味方、取らせまいとする敵

シュートを撃とうとすると、前に複数の敵が壁を作る状況で、なかなか待望の瞬間は訪れないが、ゴール以外の部分で良さは見せているC・ロナウド。そのプレーからは新鮮さが感じられる。 (C) Getty Images

 9月1日(現地時間)、セリエA第3節が行なわれ、ユベントスは2-1でパルマを下した。
 
 ここまで2連勝のユベントスが、昇格組パルマの本拠地エンニオ・タルディーニに乗り込んだ一戦。まだセリエAでのゴールがないクリスチアーノ・ロナウドは、CFとしてこの試合でもスタメンに名を連ねた。
 
 試合は開始からわずか2分で動く。右SBのクアドラードが入れたクロスに、マンジュキッチとイアコピーニが競り合い、こぼれ球をマンジュキッチが詰めて、あっさりとユベントスが先制した。
 
 開幕戦のキエーボ戦同様、開始早々にゴールを奪った王者は、その後もボールを支配して追加点を狙っていく。
 
 しかし、守勢のパルマも積極性を失うことなく、ボールを奪うとカウンターでユベントス・ゴールに迫る。ここでは、今夏の移籍市場最終日に加入したジェルビーニョが存在感を放つ。そして14分には、ペナルティーエリア手前の好位置でFKを得たパルマは、ストゥラッチが直接狙い、クロスバーをヒットする鋭いシュートを放った。
 
 ユベントスは、連動した動きから相手の守備を崩して、ラストパスやクロスを入れていくが、踏ん張るパルマの最終ラインにはね返される。C・ロナウドも厳しいマークにさらされ、味方からのパスがカットされることも多いが、それでも24分、26分と、CKから頭でフィニッシュまで持ち込んだ。
 
 ユベントスが一方的に攻め込む時間帯もあったが、これをしのいだパルマは効果的なカウンターを仕掛け、33分、ゴッビの左からのクロスをニアでイングレーゼが頭で触れ、中央でジェルビーニョが押し込んで、ついに試合を振り出しに戻した。
 
 これで自信を得たのか、ホームチームは局面でユベントスを上回るプレーを見せ、試合は互角の展開で進んでいく。
 
 ユベントスは44分、C・ロナウドの横パスからピャニッチを経て、ベルナルデスキがDFをかわして決定機を迎えるが、シュートはGKセペにブロックされる。一方、パルマはジェルビーニョがクアドラードをかわしてエリア内に侵入し、リゴーニにラストパスを通すが、フリーでのシュートはGKシュチェスニーにセーブされた。
 
 後半、攻撃のギアをさらに上げたユベントスは、立ち上がりから再三ゴール前に迫る。C・ロナウドは47分にカットインからシュートを放ったのを皮切りに、48分、51分、54分、58分と立て続けにチャンスに絡む。48分には、グラウンダーのスルーパスに対して頭から突っ込むなど、ゴールへの執念を感じさせた。
 
 55分にベルナルデスキに代わってD・コスタが入り、より攻撃に厚みを増したユベントスはその3分後、左サイドでA・サンドロ、マンジュキッチとの連動した動きからエリアに侵入したマテュイディが、角度のないところから強烈なシュートをゴール上部に突き刺して、ようやく勝ち越しに成功する。
 
 後半は劣勢のまま、再びリードを奪われたパルマ。前半に違いを見せたジェルビーニョも60分で交代し、反撃の糸口を見つけられない。カウンターのチャンスは時折訪れるも、逆に相手の寄せに阻まれてボールを失い、今度は相手のカウンターの脅威にさらされてしまう。
 
 ユベントスは73分、D・コスタが右からのカットインから巻いたシュートを放つが、これは左ポストを弾かれる。対するパルマはその1分後、C・ロナウドからボールを奪取してのカウンターでディ・ガウディオがフィニッシュまで持ち込むが、ゴール右外に逸れていった。
 
 パルマは終盤、気力を振り絞って再び積極性を見せ、イングレーゼがきわどいクロスを上げるなど、相手DF陣を慌てさせる場面を作るが、再度の同点はならなかった。
 
 80分にディバラを投入してさらなる得点を狙いながらも、結果的に1点のリードを守り切るかたちとなったユベントス。C・ロナウドに点を取らせようというのか、味方から幾度も彼に向けてパスが放たれるが、パルマもこのスーパースターには点を取らせまいと、最後までマークを外すことはなかった。
 
 新エースの待望の瞬間は、今回も訪れず。しかし、C・ロナウドのパス、ドリブルは効果的であり、周囲との連係も試合ごとに高まっている。3連勝に貢献していることは間違いない。
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