「攻撃の閉塞感を打破した!」大迫勇也の鮮烈弾とそのパフォーマンスを独メディアが称賛!

2018年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

オフサイド判定→VARでの得点に「ゴールはゴール(笑)」

オフサイド判定でノーゴールかと思われたが、VARで得点と認められた。先制ゴールでチームは勢いづき、大迫自身も存在感を増していった。(C)Getty Images

 ブンデスリーガ第2節が9月1日(現地時間)に開催され、大迫勇也が所属するブレーメンは、フランクフルトとアウェーで対戦した。

 大迫は開幕戦に続いてスタメンで出場。21分、マキシミリアン・エッゲシュタインの縦パスで抜け出した大迫は、迫ってくるGKの股を抜く冷静なシュート。一度は副審に「オフサイド」と判定されるも、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により得点と認められた。

 試合はフランクフルトに1点を返されたが、アディショナルタイムにミロト・ラシチャの劇的なFKで勝ち越しに成功。ブレーメンは今シーズン初勝利を挙げ、大迫はフル出場でこれに貢献した。

 この劇的な勝利に、ブレーメン・サポーターも大歓喜。大迫の先制点の際には、公式ツイッターで一連の流れが投稿されるや、サポーターたちからは「ハンパナイ!!」「ユーーーーヤーーー!」「VARがあることを神に感謝します」といった書き込みが寄せられた。

 ドイツのサッカー専門誌『kicker』は「M・エッゲシュタインの一級品のパスを、日本人選手はグラウンダーのシュートでゴールに流し込む。あまりにもスムーズな動き。副審が(オフサイドの)旗を上げたが、VARによりゴールと認められた」と、アシストを決めた選手ともども称賛している。

 また、ブレーメンの地元紙『Kreiszeitung』は、ゴール以外の点にも高い評価をしている。

「フロリアン・コーフェルト監督が獲得したユウヤ・オオサコが先制点を挙げ、ブレーメンをけん引した。オオサコは、味方にラストパスをプレゼントするも、得点には結びつかなかった。そんな、攻撃の閉塞感を自らの力で打破し、自由に動き、さまざまな役割を果たしたのだ。(中略)ブレーメンはPKを与えて一度は追いつかれ、GKが負傷するというトラブルに見舞われながらも、耐え切り、ラシチャのFKで勝ち切った」

 60分にルドビグ・アウグスティンソンからのクロスを胸に当てて押し込んだゴールは、今度こそオフサイドで認められなかったが、攻撃で存在感を増す大迫の姿に、チームメイトからの信頼も高まっているようだ。

 大迫は試合後のインタビューで、「満足している。最初はオフサイドの判定だったけど、ゴールになった。ゴールはゴールかなと(笑)。得点が認められた後の喜びは大きかったけど、ラシチャの決勝弾はさらに一段と嬉しかった」と語り、自らのプレーと勝利に満足している様子だ。

 独メディアの多くは、「この勝利で、ブレーメンの勢いは増すだろう」と評している。正GKのイジー・パブレンカが負傷退場したことは気掛かりだが、劇的勝利を手にしたブレーメン、そして大迫の今後の躍動に期待がふくらむ。
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