「アジア支配をさらに強めた」中国メディアもなでしこジャパンの勝負強さに脱帽!

2018年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「黄金色のチャンスをことごとく…」

89分、菅澤のスーパーヘッドで勝負あった。中国は大会初失点を決勝点とされ、アジアカップに続いて日本の軍門に下った。写真:早草紀子

 過去5試合で31得点と猛威を振るってきた攻撃力と決定力を、この日も随所で見せつけた。それでも、なでしこジャパンの堅牢を突き破ることはできなかった。
 
 インドネシアのパレンバンで行なわれたアジア大会・サッカー競技、女子決勝で、20年ぶりの覇権奪還を目ざした中国女子代表。キックオフ直後から怒涛の攻勢に出てチャンスの山を築いたが、均衡を破るには至らず、後半半ば以降は日本に盛り返されて一進一退の攻防に。そして89分、菅澤優衣香に決勝ヘッドを決められ、なでしこジャパンの軍門に下ったのだ。
 
 中国の全国紙『新華社通信』は「日本が金メダルに輝く」とシンプルに題したレポート記事を掲載。そこはかとなく悔しさが滲ませながらも、アジアサッカー界をリードする日本の勝負強さに敬意を表した。
 
「日本は金メダルに値する粘り強い戦いぶりを披露した。中国は数ある黄金色のチャンスをことごとく逃がし、やがて日本に付け入る隙を与えてしまったのだ。ああした展開になると日本は抜け目ない。(4月の)アジアカップ準決勝でも中国は1-3で敗れたが、またしても後塵を拝したのだ。内容で上回っていたのは確かだろう。それでも勝利したのは日本である。日本はアジア支配をさらに強めた印象だ」

 
 中国はフィジカルとアジリティーで日本を凌駕していたが、降りしきる雨のなかで攻め疲れが顕著となり、次第にペースダウンしていった。大会を通じて無失点を貫いていたものの、最後の最後でお見舞いされた菅澤弾が、文字通りの痛撃となったのだ。
 
 日本はアジアカップに続くタイトル奪取で、同年に二冠を達成するのは初めての快挙。1週間前には"ヤングなでしこ"ことU-20女子代表がワールドカップを制しており、日本女子サッカー界はいままさに、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
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