出場は浅野のみで日本人対決は実現せず…ハノーファーは主導権を握り、ドルトムントは決定機を作るも無得点ドロー

2018年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

原口は出番なし、香川はベンチ外

運動量は多く、守備でも精力的なチェイシングを見せた浅野だが、目に見える結果が早く欲しいところだ。 (C) Getty Images

 8月31日(現地時間)、ブンデスリーガ第2節が行なわれ、ハノーファーとドルトムントの一戦はスコアレスドローに終わった。
 
 ホーム開幕戦を迎えたハノーファーでは、浅野拓磨がスタメンに名を連ね、原口がベンチスタート。そして去就が注目されていた香川真司は、DFBカップ1回戦、リーガ開幕戦に続いてのベンチ外となった。
 
 試合は立ち上がり、ドルトムントが攻め込んだものの、ホームチームはすぐに反撃に転じ、ボールを支配するようになる。相手がボールを持ってからの寄せが非常に速く、奪ってからは縦に速い効果的かつ効率の良い攻めで、再三、敵陣深くまでボールを運んでいった。
 
 2トップの一角に位置取った浅野は、縦横を精力的に動き回り、味方の縦パスを待つ。ドルトムントDF陣もそれを警戒して対応するため、なかなか裏に抜け出すことができなかったが、10分にようやく右サイドをフリーで疾走し、中央のベブーにクロスを入れてチャンスを作った。
 
 ドルトムントは相手のプレッシャーの前にボールを繋ぐことができず、まともなシュートも36分のヴォルフのミドルが初めてという状況だったが、40分に縦パスを相手DFがクリアしたところをロイスが拾い、GKと1対1という初の決定機を迎える。
 
 守護神エッサーの右足にチャンスを阻まれたロイスは、さらにその2分後、ダフードのスルーパスで再びフリーでのゴールチャンスを得たものの、強烈なシュートはクロスバーに弾かれた。
 
 ハノーファーは後半を迎えるのに際し、浅野を代えてウッドを投入。オフシーズンや格下相手との試合とは違い、浅野がスピードを活かしてゴールに迫る場面は今節も訪れなかった。
 
 前半、ボールポゼッションで上回ったハノーファーは、後半も積極性を見せ、ウッドを狙っての好クロスを立て続けに入れ、ドルトムントDF陣を慌てさせる。55分には右サイドを攻略し、マイナの戻しをフォッスムがフリーでシュート。DFにブロックされるも、得点の匂いを感じさせる攻撃を見せた。
 
 60分、ドルトムントはセットプレーからクリアボールをヴォルフが拾いクロス。これにフィリップが頭で合わせたが、ボールは再びクロスバーに阻まれる。このプレーでフィリップはアントンと接触、鼻から出血したため、しばらく試合は中断を余儀なくされた。
 
 ドルトムントは時間とともに効果的な攻撃が多くなり、66分にはパスを繋いでからダフードが惜しいミドル、68分には、速い攻めからダフードのパスでヴォルフが左サイドを抜け出し、丁寧なグラウンダーのラストパスをゴール前に入れたが、走り込んだロイスはわずかに間に合わず、ボールは通過していった。
 
 守勢に回る時間は前半に比べて明らかに増えたハノーファーだが、個々の選手の運動量は落ちず、ボールを奪ってからは相変わらずの速い攻めで敵陣を突き進む。77分、CKからアントンが決定的なダイレクトボレーを放つが、ディレイニーに当たって軌道が変わり、わずかにゴールマウスを外れる。
 
 88分、ハノーファーは縦パスをフュルクルクと相手DFが競り合って後ろに流れたところで、ウッドがボールを得、好機を迎えたものの、左に流れたところでスリップし、シュートまで持ち込むことができなかった。
 
 アディショナルタイムも、ともに勝点3へのこだわりを見せて一進一退の攻防を見せるも、最後までゴールネットが揺れることはなかった。原口はベンチで試合終了を迎えている。
 
 週明けから代表ウィークに入るため、ブンデスリーガは中断期間へ。次節、ハノーファーは15日にRBライプツィヒとアウェーで、ドルトムントは14日にホームで長谷部誠擁するフランクフルトと、それぞれ対戦する。
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