「引退するのはいまじゃない」新入団会見に臨んだ川島永嗣。そのフランス語が流暢すぎて…

2018年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「今回の移籍は家族にとっても良いものになった」

威風堂々とフランス人記者の質問に答えた川島。語学堪能ぶりをあらためて証明してみせた(写真はクラブ公式ツイッターより)。

 昨シーズンいっぱいでフランス・リーグアンのメスを退団した川島永嗣。ロシア・ワールドカップ終了後もなかなか新天地が決まらなかったが、8月30日に晴れて同リーグの古豪ストラスブールとの1年契約が決まった。
 
 その翌日、さっそく入団会見に臨んだ日本代表の正守護神。ベルギー時代から培ってきたフランス語のクオリティーは圧巻で、全国スポーツ紙『L’Equipe』は「カワシマは流暢なフランス語で応対した」と評している。
 
 ストラスブールを新たな活躍の場に選んだ理由については、以下の点を理由のひとつに挙げた。
 
「ロシア・ワールドカップのあと、僕はどこでもプレーできる準備ができていたけど、やはりフランスでプレーしたかった。僕と僕の家族にとっても優先事項は欧州に残ること。メスとストラスブールはとても距離が近いんだ。僕たちのように自国から遠く離れて生活している家族にとって、新たな環境に順応するのは簡単ではないからね。だから今回の移籍は家族にとっても良いものになった。これが、移籍を決断した理由のひとつだ」

 
 現在35歳。自身の年齢については「今日のサッカー界は若い選手たちにとって間違いなく良い環境になった。でも医学の進歩によって年齢はそれほど重要ではなくなった。僕はいまだに20歳のように感じているよ」と語る。そして「ワールドカップ後に引退を考えなかったのか?」と問われると、苦笑しながら「サッカーは僕の情熱そのものだから思わなかったよ。いつかは引退する時がくるだろうけど、それはいまではない」と答えた。
 
 すでにリーグアンで3試合を消化したストラスブールは、1勝1分け1敗で12位に付ける。川島は第3GKでのスタートとなりそうだが、正守護神のマッツ・セルス(26歳)、第2GKのビングル・カマラ(21歳)の両名にはない豊富な経験が拠り所だ。長いシーズンのなかで出番はきっと巡ってくるだろう。
 

次ページ【動画】ストラスブールの入団会見で川島永嗣が披露した“滑らかすぎるフランス語”

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