菅澤優衣香、耐えて掴んだ優勝決定弾!! 中国に大苦戦も「ワンチャンス絶対に来る」

2018年09月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

「入ったら前でボールを収めてチャンスを作ろうと思ったが」と菅澤

中国を相手に苦戦を強いられた日本だが、90分に菅澤の劇的な決勝弾が生まれた。写真:早草紀子

[アジア大会]日本女子代表 1-0 中国女子代表/8月31日/インドネシア
 
 殊勲のゴールを奪ったのはまたしても背番号9、菅澤優衣香だった。
 
 2大会ぶりの優勝を懸けた大一番は、立ち上がりから中国の攻勢に押し込まれ、日本は浮足立つ展開に。後半いったんはペースを握りかけたものの、再び中国に押し返され、終盤も危ない場面が続いた。
 
 苦戦を強いられるなか、迎えた90分。日本に、この試合最大のビッグチャンスが訪れる。岩渕真奈から右サイドへ展開すると、パスを受けた中島依美は、間髪入れずに中央へのクロスを選択。そして、「あそこしかなかったので、ニアに飛び込んだ」という菅澤が、頭で流し込んでネットを揺らした。
 
「最高でした。でも最後、残り数分あったので、切り替えて最後まで0点で抑えてしっかり勝ち切れたので良かった」
 試合後のフラッシュインタビュー、菅澤はネットが揺れた瞬間と優勝の喜びを、そう表現した。終始苦しい展開だっただけに、最後の最後まで気が抜けなかったのは間違いない。
 
 ベンチスタートの決勝では、序盤から自陣に押し込められる展開が続き、「(自分が)入ったら、前でボールを収めてチャンスを作ろうと思ったが、それもなかなかできなかった」と、思うようなプレーができなかったことを認めた。しかし、「本当にワンチャンス絶対に来ると思っていた」という想いが菅澤をゴール前に突き動かした。
 
「最高の仲間と、最高のスタッフと、たくさんのサポーターの応援のおかげで勝てたと思う」と優勝の喜びを噛み締めた菅澤。もちろん、来年のフランス女子ワールドカップも視野に入っている。
「しっかりチーム全員で修正するところは修正して、出来ているところは上げていきたい」
 
 大会序盤戦こそ振るわなかったが、クライマックスの2試合では眩い輝きを放って結果を出した。今度は、来年のワールドカップ、そして再来年の五輪という世界の檜舞台で、菅澤優衣香の真価が試される。
 
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